“落着”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おちつ39.4%
らくちゃく18.1%
らくぢゃく18.1%
おちつき16.0%
らくちやく3.2%
おさまり2.1%
おちつく1.1%
なりゆき1.1%
らくじゃく1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“落着”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語7.9%
文学 > 中国文学 > 小説 物語2.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「居ないようだネ」と警部が云いました。その声からして大分だいぶ落着おちついてきたようです。「では全員集まれッ」
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
アンドレイ、エヒミチはやつと一人ひとりになつて、長椅子ながいすうへにのろ/\と落着おちついてよこになる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
番頭脇坂山城守は、不取締りの故をもって一件落着らくちゃくまで閉門謹慎へいもんきんしんを仰せつかっている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「おう、お待ちしていた。それになお、先ごろ御出府の件も、まずは無事に落着らくちゃくして、およろしかったの」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
結局今夜のその客はほかの花魁へ振り替えて、綾衣のところへは送らないということで落着らくぢゃくした。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
浅井の一件が落着らくぢゃく次第、当然焼き捨てらるべき船のなかで、更に第二の悲劇が演ぜられたのは、いわゆる呪いの船とでも云うべきであろうか。
開豁が朴茂に感染れたから、何処どこ仮衣かりぎをしたように、恰当そぐわぬ所が有ッて、落着おちつきが悪かッたろう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と怨みつ泣きつ口説き立て、思わず母の膝の上に手をついてゆすぶりました。母は中々落着おちつきものですから、
「これで萬事落着らくちやくか、最初驚かされたほどのことはありませんが、いろ/\結構なことを教はりましたね」
今度の一件の落着らくちやくするまでは、せい/″\謹愼してゐなければなるまいではないか。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
馬鹿げた欲求だということは分っているが、そうにでもしなければ、何かしら心に落着おさまりがつきにくいのだ。
或る男の手記 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
忌々いまいましいとは思うけれど、ばばあの云うことはたしか真実ほんとうである。市郎も少しくひるんだが、ここで弱味を見せては落着おさまりが付かない。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
やい、やい、馬鹿落着に落着おちつくない。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また狐罠の落着なりゆき怎麼いかん
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
かれらは生きた山椒の魚を買ってどうするのかと思いながら、僕はその落着らくじゃくを見とどけずに内へはいってしまったが、学生たちは大きい声でげらげら笑っていた。
山椒魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)