“忌々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いまいま81.6%
いま/\14.3%
いめえま1.0%
ゆゝ1.0%
いめいめ0.7%
ゆゆ0.3%
いみいみ0.3%
いめ/\0.3%
いやいや0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子を育てる五月頃になるとよく鶏を盗まれて忌々しく思った村の若者達は、其穴を掘って狐を退治した時にも石椁には触れなかった。
山と村 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
手にをへないしい寳に陶醉した顏を擧げて、時々ニヤリニヤリとするのを、手柄をフイにした佐吉は忌々しくめ付けて居ります。
うっかり通って怪我でもするといけねえから、其の野郎は刀や何かで殺す程の者でもねえ奴で、鎌で殺しゃアがったのよ、女の死骸は川へり込んだ様子、忌々しい畜生
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「教師の赤にしては忌々しいほどミットモねえなあ——赤もフクレてるし、子守もフクレてるし、よく似合ってらあ」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
四大のあらび、忌々しかる羅刹怒号
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
忌々しいと言えば忌々しい、上框に、を背中にして、あたかも門火を焚いているような——その薄あかりが、格子戸をして、軒で一度暗くなって、中が絶えて、それから、ぼやけた輪を取って
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
忌々ながら万吉のおもちゃになっているうちに、わたくし共がだんだんに手を入れ始めて、女中のお千代が魚虎へ引っ張られて行ったので、おとわもこれはあぶないと感付いたんでしょう。
半七捕物帳:32 海坊主 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)