“怒号”のいろいろな読み方と例文
旧字:怒號
読み方割合
どごう81.8%
どな9.1%
どこう4.5%
どなりごえ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからこっち、お藤は浅草の自宅いえへも帰されずに、離室からは毎日のように左膳の怒号どごうにもつれてお藤の泣き声がれているのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
さて大声をはりあげて怒号どなった、この時そばで誰か聞いていたら、さぞ吹出ふきだしたろうよ
狸問答 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
しかし屏風びょうぶのようにそそり立った岩がじゃまになって、発砲者はっぽうしゃの姿は見えなかったが、誰とて分らないが、おそろしい悲鳴がつづけざまにして、それにかわって怒号どこうが聞えた。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
周囲まわりの、叫喚さけびごえ怒号どなりごえ剣戟けんげきの響きを嘲笑うかのように、この、多量に人間の血を浴びた長方形の物像もののかたちは、木立ちと木立ちとの間に手を拡げ、弛んだ裾で足を隠し、静かに立っている。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)