“周囲”のいろいろな読み方と例文
旧字:周圍
読み方(ふりがな)割合
まわり63.8%
まはり10.5%
あたり8.5%
しゅうい7.3%
ぐるり5.8%
めぐり2.8%
そこいら0.5%
いまわり0.3%
しうゐ0.3%
はた0.3%
(他:1)-0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“周囲”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語27.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかし暗くって湿しめッぽい空気が障子しょうじの紙をして、一面に囲炉裏いろり周囲まわりおそって来た。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
街道筋に近く住むころともちがい、本家の方ではまだよいの口の時刻に、隠宅の周囲まわりはまことにひっそりとしたものだ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこでその周囲まはりに資本が集まるですな。そこで中流社会が成立つですな。それを補助して、奨励して行かなくては駄目です。
周囲まはりに集る子供等は、いづれも母親の思惑おもはくはゞかつて、互に顔を見合せたり、ふるへたりして居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「そうだ。歩いたら少しは暖かに成る」と言って、西は周囲あたりを眺め廻して、「この辺は大抵僕の想像して来た通りだった」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼等は周囲あたりの自然と人とに次第に親しみつゝ、一方には近づく冬を気構えて、取りあえず能うだけの防寒設備をはじめた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
屋根やねには、さびたブリキいたせ、周囲しゅういは、やぶれたいたてかけてありました。
縛られたあひる (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひとり、みずなかばかりでなく、いけ周囲しゅういには、もりがあり、やぶなどがありました。
太陽とかわず (新字新仮名) / 小川未明(著)
白い長上衣スヰートカを著た若者は、自分の荷馬車の傍に坐つたまま、がやがやとざわめく周囲ぐるりの人波をぼんやり眺めてゐた。
すると、その凹んだ痕の周囲ぐるりには、まるで赤ぼうふらみたいな細い血の管が、すうっと現れては走り消えて行くのさ。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
諏訪の湖あかり——周囲めぐりの山が昏れてから、ぽんと一枚、仰むきに置かれた、手鏡。このやうなところに、身だしなみはある。天は洒落しやれものだ。
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
いざ其時はと手にして来し六分のみの柄忘るゝばかり引握むでぞ、天命を静かに待つとも知るや知らずや、風雨いとはず塔の周囲めぐりを幾度となく徘徊する
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
急に丑松は立留つて、星明りに周囲そこいらすかしてたが、別に人の影らしいものが目に入るでも無かつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
急に周囲そこいら森閑しんかんとして、時々職員室に起る笑声の外には、さみしい静かな風琴の調しらべがとぎれ/\に二階から聞えて来る位のものであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さあ、いろいろはなせば長いけれど……あれからすぐ船へ乗り込んで横浜を出て、翌年あくるとしの春から夏へ、主に朝鮮の周囲いまわり膃肭獣おっとせいっていたのさ。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
しばらくして——ひがしうみかぎり、きた野辺地のへぢいたるまで、東西とうざい南北なんぼく十三周囲しうゐ十六
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もつとも、ついごろ飛行機ひかうきで、八けいうち上高地かみかうちそらんだとふから、ふねつても、はねえて、ひら/\と、周囲しうゐ十五みづうみうへたかびさうでならなかつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
岸本が自分の生活を根からくつがえそうとして掛ったことは、今更眼に見えない牢屋ろうやなぞを出られてたまるものかというものをも、うそを嘘として置いて貰わないことには周囲はたで迷惑だというものをも、そういうものまでも一緒に覆してしまった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
つまり、我々の周囲マハリにある物が、皆魂を持つてゐるやうに、我々の手に掴む事が出来ない、目に見る事も出来ないけれど、而も自己の口を働かしてゐる言葉に、精霊が潜んでゐるのだ、と言ふ風に考へた訣です。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)