“めぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
周囲25.0%
10.7%
循環10.7%
周匝8.9%
周圍7.1%
𢌞轉3.6%
3.6%
3.6%
周辺1.8%
1.8%
1.8%
周囘1.8%
周回1.8%
四邊1.8%
1.8%
1.8%
巡環1.8%
廻轉1.8%
1.8%
循行1.8%
1.8%
1.8%
輪廻1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時が移るので、釣を断念し、また舟に上って島めぐりをする。大沼の周囲めぐり八里、小沼を合せて十三里、昔は島の数が大小百四十余もあったと云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
くも脚下あしもとおこるかとみれば、たちまちはれ日光ひのひかりる、身は天外に在が如し。この絶頂はめぐり一里といふ。莽々まう/\たる平蕪へいぶ高低たかひくの所を不見みず、山の名によぶ苗場なへばといふ所こゝかしこにあり。
私には、新吉のいう文句よりもその躍起となって一時血の循環めぐりの止ったかと思われるように真青になった相形が見ていていやだった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
周匝めぐりには五六人の男の兒が立つて居て、何か祕々ひそ/\と囁き合つて居る。白玉殿前、此一點の醜惡! 此醜惡をも、然し、自分は敢て醜惡と感じなかつた。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
たちま何人だれ發聲おんどにや、一團いちだん水兵等すいへいらはバラ/\とわたくし周圍めぐり走寄はしりよつて『鐵車てつしや萬歳ばんざい々々々々。』とわたくし胴上どうあげをはじめた。
諸〻の聖なる光の輝と𢌞轉めぐりとは、すべての獸及び草木くさきの魂をば、これとなりうべき原質よりひきいだせども 一三九—一四一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そして何かが有るように、どうどうめぐりをしている。
かくて彼の煩悶いよいよ加わる時、遂に父はキリストにおいてその姿を現わしその光彼をめぐりてらし、その光の中にすべての懐疑や懊悩がおのずと姿を収めるのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
例の物見高き町中なりければ、このせはしきはをも忘れて、寄来よりく人数にんずありの甘きを探りたるやうに、一面には遭難者の土につくばへる周辺めぐりを擁し、一面には婦人の左右にひて、目に物見んと揉立もみたてたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
四箇よつ頭顱かしらはラムプの周辺めぐりに寄る池のこひの如くひしあつまれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「樟の大樹いよの大三島にあるもの大さ廿八人めぐりを第一とす。次は廿一人囲、次は十八人囲、この類は極て多し。第一のものは今枯たりと云。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あぢはひ尤妙なり。しかれども関東の柔滑と自異なり。神功皇后廟あり。頗荘麗なり。左に武内宿禰を祀り右に甲良玉垂神かふらたまたれのかみを祀る。小祠甚多し。西に面し海を望て建つ。側に大樹松。めぐり三人抱余なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
(相待上新しき地層の石にして、石灰分ある温泉の鹽類の凝りて生ずる所なり。)無花果樹いちじゆくはそのめぐりに枝さしかはし、野生の葡萄は柱頭迄ぢ上り、石質の罅隙かげきを生じたる處には
ガメノシユブタケ(藻の一種)の毛根を幽かに顫はせ、しかるのち、ちゆうまえんだの菜園を一周囘めぐりしてまづしい六騎ロツキユ厨裏くりやうらに濁つた澱みをつくるのであつた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ガメノシユブタケ(藻の一種)の毛根を幽かに顫はせ、然るのち、ちゆうまえんだの菜園を一周回めぐりして貧しい六騎ロツキユの厨裏に濁つた澱みをつくるのであつた。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
空は晴れ渡りて、日はうらゝかに照りぬ。我は父君母君の盛妝せいさうせる姫を贄卓にへづくゑの前に導き行き給ふを見、歌頌の聲を聞き、けふの式を拜まんとて來り集へる衆人の我四邊めぐりを圍めるを覺えき。
かく思ひつゞくる程に、我心は怏々あう/\として樂まずなりぬ。忽ち鈴つけたる帽を被れる戲奴おどけやつこ、道化役者、魔法つかひなどに打扮いでたちたる男あまた我めぐりをどり狂へり。
物語の銀六は、大和めぐりする頃病みてまかりぬ。小六はおいたり。しのぶも髪結いたり。小稲はよきほどの女房とはなりぬ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぜひなけれ、天地あめつち巡環めぐり、いましも
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我またこの時四方より近づく多くの大いなる禍ひによりてわがさきに見ざりし降下くだり廻轉めぐりとを見たり 一二四—一二六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
官能のはたらき、体の汁のめぐりまる
飲食よりは呼吸の方が、上等な作用である。その上昔の人は胸に、詳しく言えば心の臓に、血の循行めぐりではなくて、精神の作用を持たせていたのである。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
よく経綸けいりんの業をべ、めぐりのぼ輔弼ほひつえい
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
水涸れ果てし噴水ふきあげの大水盤のめぐりには
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
哀歓かたみの輪廻めぐりなほも堪へめ
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)