“日光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にっこう23.6%
につくわう18.0%
ひかげ12.4%
10.1%
ひかり10.1%
ひざし6.7%
ひのひかり5.6%
ひのめ4.5%
につこう3.4%
あっち1.1%
にっくわう1.1%
にツくわう1.1%
ひあた1.1%
1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また飛鳥山あすかやまより遠く日光にっこう筑波つくばの山々を見ることを得ればただちにこれを雲の彼方かなた描示えがきしめすが如く
この人からいろいろ学術上の仕事の話を聞いた後に「日光にっこうは見たか」と聞いたら「否」、「芝居は」と聞いたら「否」と答えたきりで黙ってしまった。
北氷洋の氷の割れる音 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
おつぎは庭葢にはぶたうへむしろいてあたゝかい日光につくわうよくしながら切干きりぼしりはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
多田院ただのゐん日光につくわう徳川家とくがはけ靈廟れいべうで、源氏げんじ祖先そせんまつつてあるから
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
そよとの風も無い。最中過さなかすぎの八月の日光ひかげが躍るが如く溢れ渡つた。気が付くと、畑々には人影が見えぬ。恰度、盆の十四日であつた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
はっきりと、ない、と心にいって見ると、ふと、日光ひかげかげったように、そうでない、みんな親切なのだったのではないかと、はじめて気がついた。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それへ東窓をもれる朝日の光が、うしろからさすので、髪と日光の触れ合う境のところが菫色すみれいろに燃えて、生きたつきかさをしょってる。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
またとしなつにはくような日光びつつ阿蘇山あそざん奥深おくふかくくぐりりてぞく巣窟そうくつをさぐる。
若葉のかげによく熟れた美しい茜と紅とを交ぜたこの果実が、葉漏れの日光ひかりに柔らかくおいしそうに輝いていた。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
で、日中であろうものなら、硝子窓から射して来る日光ひかりが、蒐集棚の硝子にあたり、蒐集木箱の硝子にあたり、五彩の虹のような光を放ち、それらの奥所おくどに置かれてあるところの、古い異国の神像や
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ぽか/\した暮春ぼしゅん日光ひざしと、目にうつる紫雲英のあたたかい色は、何時しか彼をうっとりと三十余年の昔に連れ帰るのであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
冷たい日光ひざしが雪に照返つて、家々の窓硝子を、寒さにおびえた樣にギラつかせて居た。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
くも脚下あしもとおこるかとみれば、たちまちはれ日光ひのひかりる、身は天外に在が如し。
日光ひのひかりにもれないですぐまた永遠えいゑん郷土きやうどにかへつてきました
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
謂はゞ精神的せいしんてき監禁かんきんツたやうなもので、日光ひのめあふぐことさへ出來なくなツて了ふ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
日光ひのめえぬ穴の底では、今が昼か夜か、それすらも殆ど見当が付かぬ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
關東かんとうでは日光につこう鹽原しほばら關西かんさいでは京都きようと嵐山あらしやま高尾たかをなどは有名ゆうめいなものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
それがはげしくなると、晴天から日光につこうの反射にさへ堪へ難くなる事があつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
なんて、きくところをみると、それでもすこしは気になるとみえるね。ウフッ、東海道を与吉といっしょに、流しているうちに、柳生の殿様につかまって、おもしろい女というんで、おそばに仕えることになったんだが、今その殿様は、日光御造営のお奉行になって、日光あっちへ行ってしまうし、あたしゃ百いくつとかのお化けのようなお爺さんの世話をしながら、しんき臭い日を送っていたのさ。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ほしなほり、ほしひめつむり宿やどったら、なんとあらう! ひめほゝうつくしさにはほし羞耻はにかまうぞ、日光にっくわうまへランプのやうに。
由三はうるさゝうに謂ツて、そとを見る。あをい空、輝く日光にツくわう……其の明い、静な日和ひよりを見ると、由三は何がなし其の身が幽囚でもされてゐるやうな感じがした。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
彼は下宿を変ろうと思ったが、老婆一人ひとり小婢こおんなと同宿人一人との気兼ねなさと、室が日光ひあたりがよくて気に入ったのと、食物たべもののまずい代りに比較的安価なのと、引越の面倒くさいこととのために、そのままになってしまったのであった。
生あらば (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
デモナ、口のさきではどうにでも□□(二字不明)るものじゃ、トックリと胸に手を置いて考えて見なされ、日光にてらされたばかりじゃなくはげた頭が妙に熱うなる骨ばった手がひえて身ぶるいが出る事が必ず有ろうナ。
葦笛(一幕) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)