“碧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あお64.4%
みどり16.7%
あを12.0%
みど2.1%
へき1.7%
あい0.9%
ぺき0.9%
あゐ0.4%
あーを0.4%
さお0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日光の加減でくも見えまたある時は黄色くも見えまた黒くも見えるように、その紅巾も日光の加減で様々の色に見えるのであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
戸を明くれば、十六日の月桜のにあり。空色くしてみ、白雲団々、月にきは銀の如く光り、遠きは綿の如くらかなり。
花月の夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
空のやうにいひろい野原のまんなかに、眼のふちの赤い支那人とたつた二人、荷物を間に置いて向ひあつて立つてゐるのでした。
山男の四月 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
右手の窓の外に、高いの木が半分見えて後ろはかの空の国に入る。左手のりの窓掛けをれて、澄み切った秋の日がめに白い壁を明らかに照らす。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
僧都 紺青群青白群、朱、の御蔵の中より、この度の儀に就きまして、先方へお遣わしになりました、品々のと、数々を、念のために申上げとうござりまして。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
薄紅い影、青い隈取り、水晶のような可愛い目、珊瑚の玉は唇よ。揃って、すっ、はらりと、すっ、袖をば、をば、かし、紫に颯とく、薄紅す。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
背後の岡には、草堂風な一が見え、道は楊柳を縫うて隠れ、渓水は落ちて、荘院の庭に一の鏡をたたえている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たゞ、和蘭陀貴公子の、先刻からはすへたしさ。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まっな空では、はちすずめがツァリル、ツァリル、ツァリルリン、ツァリル、ツァリル、ツァリルリンと鳴いて二人とりんどうの花との上をとびめぐっておりました。