へき)” の例文
僧都 紺青こんじょう群青ぐんじょう白群びゃくぐん、朱、へきの御蔵の中より、この度の儀に就きまして、先方へお遣わしになりました、品々のたぐいと、数々を、念のために申上げとうござりまして。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
からすのガーガー、すずめのチューチュー、花紅柳緑、水へき山青に至るまで、不可思議なることが分かり、なにを見ても美しく見え、なにを聞いてもおもしろく感じ、愉快も愉快も大愉快に思われます。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
底は髪の毛一筋も見え透く雪解水ゆきげのみずであるが、へききわまって何でもこの色で消化してしまう、水底の石は槍ヶ岳の刃のこぼれた石英斑岩、蝶ヶ岳から押し流された葉片状の雲母片麻岩、石そのものが
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
へき がん ろく
茶の本:02 訳者のことば (新字新仮名) / 村岡博(著)