“一碧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっぺき75.0%
いつぺき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
哨兵しょうへいたちが雑談していた。雲もない一碧いっぺきの空に、かさなり合っている山々の秋色しゅうしょく、その裾に見える湖の明るさ、ふとすると、とりに、欠伸あくびを誘われそうだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
い棄てつ、おもむろに歩を移して浜辺に到れば、一碧いっぺき千里烟帆えんばん山に映じて縹渺ひょうびょうのごとし。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
し、水天すいてん一碧いつぺき地平線上ちへいせんじやう團々だん/\たる黒烟こくゑんえ、つゞゐて白色はくしよく新式巡洋艦しんしきじゆんやうかんあらはれ、それとともに、りようごとく、しやちごと怪艇くわいてい水煙すいゑんつて此方こなたむかふをば、ふ、はたあるひとはた
たかく、かぜすゞしき軍艦ぐんかん」の艦上かんじやう縱帆架ガーフには帝國軍艦旗ていこくぐんかんきひ、「ブルワーク」のほとりには克砲クルツプほう俄砲ガツトリングほう、四十七ミリ速射砲そくしやほう砲門ほうもんをならべ、とほ一碧いつぺき水天すいてんのぞみ、ちか破浪はらうおときつゝ