“水煙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいえん33.3%
みずけむり29.2%
みづけむり20.8%
みずけむ8.3%
すいゑん4.2%
みずけぶり4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なお、刈込垣の前方には、パルナス群像の噴泉があって、法水が近づくと、突如奇妙な音響を発して水煙すいえんを上げはじめた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
またたくうちに、渭水一帯の水煙みずけむりはことごとく陸地に移り、蜀兵は算を乱して、祁山きざんの裾からまたその山ふところの陣営へ潰走してゆく。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれよ/\とみてゐると水煙みづけむりきゆうおとろくちぢて噴出ふんしゆつ一時いちじまつてしまつたが、わづか五六秒位ごろくびようくらゐ經過けいかしたのちふたゝはじめた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
そして、四、五間ほど流されて、水面に手をあげた時、範宴は水煙みずけむりを上げて、彼の方へ駈け戻ってきた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その鋭利えいりなる三尖衝角さんせんしやうかくそらきらめ電光いなづまごと賊船ぞくせん右舷うげん霹靂萬雷へきれきばんらいひゞきあり、極惡無道ごくあくむだう海蛇丸かいだまるつひ水煙すいゑんげて海底かいていぼつつた。
谷川は勿論もちろん峯々の間に白い水煙みずけぶりをなびかせながら、人間のいる国へ流れていたのである。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)