水煙みづけむり)” の例文
あれよ/\とみてゐると水煙みづけむりきゆうおとろくちぢて噴出ふんしゆつ一時いちじまつてしまつたが、わづか五六秒位ごろくびようくらゐ經過けいかしたのちふたゝはじめた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
眩暈めまいがするほどのけわしい水の斜面をまっすぐに走り下って、次の波の横腹へぱっと水煙みづけむりをあげながらへさきを深く突っ込んだ。
水煙みづけむりてました——ねえさんは三月兎ぐわつうさぎ友達ともだちとが何時いつになつてもきない麺麭ぱん分配ぶんぱいしたときに、茶碗ちやわんるのを
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
たちまよる暗闇くらやみなかはげしい水煙みづけむりつて、一人ひとり兵士へいし小川をがはなかにバチヤンとんでしまつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
おもはず手がすべつて石は水煙みづけむり河底かていしづんでしまつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)