“衰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとろ84.3%
おとろへ3.9%
おと3.9%
おとろえ2.0%
すい2.0%
すた1.0%
とおろ1.0%
やつ1.0%
オトロ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間にんげん女房にようぼうこひしくるほど、勇気ゆうきおとろへることはない。それにつけても、それ、そのかばんがいたはしい。つた、またばしやり、ばしやん。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まだその頃は汝等のウッチェルラトイオもモンテマーロにまさらざりき——今そのさかえのまさるごとく、この後おとろへもまたまさらむ 一〇九—一一一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ふねからりた三にんのものは、ばかりするどひかって、ひげはくろく、頭髪かみはのびて、ほとんど、ほねかわばかりにやせおとえていたのです。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
初めてお辰は我身のためにあらゆる神々に色々の禁物たちものまでして平癒せしめ玉えといのりし事まで知りて涙く程うれしく、ト月あまりにおとろえこそしたれ、床を離れてその祝義しゅうぎ済みし後
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
天女にも五すいそうの悲しみはあるというが、花のこずえは、いくら散っても散っても衰えないで、大地に空に、クルクルクルクル白光びゃっこうの渦を描いてめぐる。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今では「ムーシユ」の流行は大分すたつたやうだが、併しまだ全く無くなつたわけではない。
東西ほくろ考 (新字旧仮名) / 堀口九万一(著)
したがって、いわゆる精神主義とか鍛練たんれん主義とかで、どんなに力んでみても、国はとおろえるばかりだということを、ぼくたちは忘れてはならないと思うんです。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
病気見舞を兼ねて久しぶりで尋ねると、思ったほどにやつれてもいなかったので、半日を閑談して夜るの九時頃となった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
八九年間ハジメテオトロエント欲ス
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)