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衰
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おと
ふりがな文庫
“
衰
(
おと
)” の例文
船
(
ふね
)
から
下
(
お
)
りた三
人
(
にん
)
のものは、
目
(
め
)
ばかり
鋭
(
するど
)
く
光
(
ひか
)
って、ひげは
黒
(
くろ
)
く、
頭髪
(
かみ
)
はのびて、ほとんど、
骨
(
ほね
)
と
皮
(
かわ
)
ばかりにやせ
衰
(
おと
)
えていたのです。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一座の顏觸れに、つばめ太夫の母親のお高が、三年目の歸り新參で、少しも
衰
(
おと
)
ろへぬ美しさと若さと藝達者を見せてくれたことは、どんなに人氣を引立てたかわかりません。
銭形平次捕物控:265 美しき鎌いたち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
出京
(
しゆつきやう
)
の
當座
(
たうざ
)
は、
大分
(
だいぶん
)
身體
(
からだ
)
が
衰
(
おと
)
ろへてゐたので、
御米
(
およね
)
は
勿論
(
もちろん
)
、
宗助
(
そうすけ
)
もひどく
其所
(
そこ
)
を
氣遣
(
きづか
)
つたが、
今度
(
こんど
)
こそはといふ
腹
(
はら
)
は
兩方
(
りやうはう
)
にあつたので、
張
(
はり
)
のある
月
(
つき
)
を
無事
(
ぶじ
)
に
段々
(
だん/\
)
と
重
(
かさ
)
ねて
行
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
老年になった両親が病気で営養の
衰
(
おと
)
ろえた時分、医者から滋養分を食べさせろといわれてもどういう風に老人の食物を料理していいかと知らなかったら親孝行の心を実行する事が出来ますまい。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
衰
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“衰”を含む語句
衰弱
衰頽
老衰
衰微
盛衰
神経衰弱
老衰者
斬衰
盛者必衰
源平盛衰記
衰残
衰勢
御衰微
栄枯盛衰
痩衰
衰兆
五衰
凋衰
齊衰
沈衰
...