“老衰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうすい55.6%
らうすゐ22.2%
おいおとろ11.1%
よわっ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青山北町の岡っ引留五郎の家では、昨夜は老衰ろうすいで死んだ父親の通夜つやとあって、並み居る人達の眼ははれぼったかったが、岩吉の声に、一斉に眼をみはった。
しか卯平うへい老衰らうすゐやうやくのことでけたこゝろそこわだかまつた遠慮ゑんりよ性來せいらい寡言むくちとで、自分じぶんから要求えうきうすることは寸毫すんがうもなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ことに寝起の時の御顔色は、いつすこし青ざめて、老衰おいおとろえた御様子が明白ありありと解りました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「そうとも! それで大津の鼻をあかしてやろうと言うんだろう、可いサ、先生も最早もうあれで余程よほど老衰よわって御坐るから早くお梅さんのことを決定きめたら肩が安まって安心して死ねるだろうから」
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)