“通夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つや97.5%
つうや2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
財布さいふから五十銭銀貨を三四枚取り出して「これで今夜は酒でも飲んで通夜つやをするのだ、あすは早くからおれも来て始末をしてやる。」
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
康頼 わしはこの間も権現様に通夜つやをして祈りました。そして祈りつかれてうとうとしました。するとわしは不思議な夢を見たのです。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
妹梅子の轢死体を頂戴ちょうだいいたして帰りましたが、まあこのような世間様に顔向けの出来ないようでございますから、お通夜つうやも身内だけとし、今日の夕刻ゆうこく
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
馬喰町の家では、この日通夜つうやのために、亡人なきひとの親戚をはじめとして、男女の名取が皆集まっていた。勝久は浜町の師匠と女師匠とに請うに、亡人に代って勝四郎をゆるすことを以てした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)