“免”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぬか28.1%
ゆる25.5%
のが16.4%
まぬ9.8%
まぬが8.8%
めん6.2%
1.8%
ゆるし1.0%
1.0%
ぬぎ0.2%
まねか0.2%
0.2%
ゆるす0.2%
ゆれ0.2%
マヌ0.2%
ユル0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れどもつひに交合は必然に産児を伴ふ以上、男子には冒険でもなんでもなけれど、女人には常に生死をする冒険たるをまぬかれざるべし。
娼婦美と冒険 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
本山から出府している坊主は十一人ありましたが、ほかの寺に宿を取っていた七人はこの事件に関係がないというのでゆるされました。
半七捕物帳:25 狐と僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
上半は形式的に響くが、人麿自身にとっては本気で全身的であった。そして、「滝つ河内」という現実をものがしていないものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
その上このまゝに差し置いて、自然公儀のお耳にも入ることになれば、宇佐美家への御とがめはまぬれません。如何でござらう、平次殿
「何故、正成は、死んだか? 討死をしたか? 死なずにすむ戦であったか、まぬがれぬ戦であったか、は、別の論議としておいて——」
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
ここだろうと、いい加減に見当をつけて、ごめんご免と二返ばかり云うと、おくから五十ぐらいな年寄としよりが古風な紙燭しそくをつけて、出て来た。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「わたしが奉公するとなれば、ととさまの御勘気もるる。殿に願うて良い医師くすしを頼むことも出来る。なんのそれが不孝であろうぞ」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
甲「アイタ… 御免蒙る、全く貧の盗みでござる、命ばかりはお助けを願う、どうぞおゆるしお助けを願う、全く貧の盗みで、御免アヽ痛い/\…貧の盗みで」
すなすべりのたに一名いちめいたにばるゝほどで、一度いちどこのあななか陷落かんらくしたるものは、到底とうていがれこと出來できないのである。
〈最も喇嘛ラマを重んず云々、遥かにこれを見ればすなわち冠をぬぎ叩著こうちょす、喇嘛手にてその頂を摩し、すなわち勝れてこれを抃舞べんぶす、女を生めば美麗なるを択びてこれを喇嘛に進むるに至る
若き時の過失あやまち人毎ひとごとまねかれず、懺悔ざんげめきたる述懷は瀧口かへつて迷惑に存じ候ぞや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
役所はめられ、眼はとうとう片方が見えなくなり片方は少し見えても物の役には立たず、そのうち少しの貯蓄たくわえはなくなってしまいました。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
見透みすかされはりむしろに坐する如く冷汗ひやあせながしてひかへらる此時綱條卿には越前天一坊の仕置しおきの儀は其方が勝手に致べしゆるすぞ越前は小身者せうしんものなれば天一坊召捕方めしとりかたの手當等はむづかしからん伊豆其方そのはうより萬端ばんたん助力じよりよくいたしつかはし早々其用意ようい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
旨とすれば父のいかりはいよ/\強く勘當かんだうゆれん樣もあらねば其儘そのまゝにして過行しが去年父親は死去みまかりしに母は女氣をんなげの心よわき所へ持込もちこみ詫言わびごとせしかば故なくすんで今ははや往通ゆきかよひをなす中に成しに元益は兄といふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「——寸草スンソウトドメズ、六コン清浄ショウジョウナリ。汝ノタメ剃ッテ除キ、争競ソウキョウマヌガレセシム。……ツ、ミナ剃リ落セ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ヒタヒざまに切りつけるぞ——。ユルせ/\と言ふところぢやが、——あれはの、生れだちから違ふものな。藤原の氏姫ぢやからの。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)