“莚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むしろ96.2%
えん2.3%
こも0.8%
ござ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主君の秀吉も、友の黒田官兵衛も、こうして一つむしろに月を賞しながらも、共に自分の病を気づかっていてくれるらしい容子ようすを察して
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お稲は、二条に住む歌人金勝千秋かねかつちあきの娘だった。十内も妻の丹女も、風雅のたしなみがあるので、歌の会、茶のえんなど、折々に招きあっている。
病人の出た家のかわやこわしてこもをさげ、門口へはずっと縄を張って巡査が立番をした。
「いや。だが、何でもないことに、すぐ驚きますね。」と答へて、彼は、外套を脱いで、扉に掛けると、這入つたときに亂したござ素氣そつけなくドアの方へ押しやり、足踏みをして長靴の雪を拂つた。