“蓆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むしろ96.3%
ござ2.4%
こも0.6%
せき0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
繩やむしろやわら束などを売るのがしょうばいで、五尺そこそこの肥えたからだで、十二月だというのに吹き出るような汗をかく躰質たいしつだった。
枡落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
庭のすみござの上に、鶏やこひふなや芋やかぶなどが、山のやうにつみ重ねてあつて、そのまはりに犬達が並んでゐます。
犬の八公 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
たとえば昨夜のように月のいい晩には瓜畑うりばたけの上にこもをかぶせてやらなければならなかったりして夜明かしをすること、いろいろ並べ立ててからついに言い出した。
彼らが設けのせきに坐るとすぐ、二人の番卒につれられて弥之助が出て来た。初めにみつけたのはげん女で、いきなり「弥之助」と叫びながらはね起きた。
蜆谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)