“鯉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こい82.0%
こひ12.8%
4.5%
ごい0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いけおもてにうかんでいるこいでさえも、じぶんがきしつと、がばッとたいをひるがえしてしずんでいくのでありました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
門口から、声をかけながら雨の中をたずねて来る人がある。昔なじみの得右衛門だ。お民にと言って、自分の家からこいを届けさせるような人だ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なぞと考えまわすうちに、元来屈託のない平馬は、いよいよ気安くなって五六本を傾けた。こいの洗い、木の芽田楽でんがくなぞも珍らしかった。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
みんな家へかへりましたが、いろ/\なことが考へられて、ゆつくり眠れませんでした。かはうそや、なまづや、こひや、ふななどのゆめを見ました。
ふしぎな池 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
また一ツ背中せなかたゝいた、親仁おやぢこひげたまゝ見向みむきもしないで、山路やまぢうへかた
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女房は又しうとめにあたへし乳房ちぶさ虎屋とらや羊羹やうかんにしかへ、氷からこひも古めかしと、水晶の水舟みづぶねに朝鮮金魚を泳がせて楽しみ
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
初代三好の卑しくも美しき高座、万橘まんきつの、あの狐憑きの気ちがい花のように狂喜哄笑こうしょうするところ。「八笑人」のなかのひとりがぬけだしたかと思われるかんが鶯茶の羽織。——
随筆 寄席風俗 (新字新仮名) / 正岡容(著)
何様どういう仔細あって聖人が子まであった夫人を去られたか、それはそれがし不学で未だ見及ばず聞及ばぬが、孔子は年十九にしてそう幵官氏けんかんしめとられ、其翌年にあざなは伯魚を生ませたもうたのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
はしりて庭を過ぐ。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
手料理の大きなる皿や洗ひごい
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)