“畳”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
たた37.5%
たたみ35.2%
じょう7.8%
かさ5.9%
たゝみ2.7%
でふ2.7%
たゝ2.0%
たたな1.2%
たたなは0.8%
だたみ0.8%
(他:9)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“畳”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
逸作は、息子の手紙をたたんだりほぐしたりしながら比較的実際的な眼付きを足下あしもと一処ひとところへ寄せて居た。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
今や上野に着せんとする汽車の二等室内には大原家の一行五人が毛布けっとたたかばんを締め、網棚の物をおろ
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
とこにも座敷ざしきにもかざりといっては無いが、柱立はしらだちの見事な、たたみかたい、の大いなる
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
梅雨中とは云いながら、此十日余思わしい日の目も見ず、たたみを拭くと新しい雑巾ぞうきんかびで真黒になった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
じょうに六じょうの二は、せまいようでも道具どうぐがないので、ひと住居ずまいにはひろかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そこは四面三十七けん、百二十じょうとうむしろをしき、黒く太やかな円柱えんちゅう左右に十本ずつの大殿堂。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その声には黄なのも、青いのも、赤いのも、黒いのもあるが互にかさなりかかって一種名状すべからざる音響を浴場内にみなぎらす。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
安寿はかさなり合った岩の、風化した間に根をおろして、小さいすみれの咲いているのを見つけた。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
とこにも座敷ざしきにもかざりといつてはいが、柱立はしらだち見事みごとな、たゝみかた
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、うみいだあとを、ぶる/\ふるへるなみのやうなたゝみうへに、をとこだかをんなだか
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……これから案内あんないしたがつて十二でふばかり書院しよゐんらしいところとほ
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
でふ座敷ざしき借切かりきつてゐると、火鉢ひばちはここへくよ、烟草盆たばこぼんくよ、土瓶どびんしてやる
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
桐油合羽とういうがつぱちいさくたゝんで此奴こいつ真田紐さなだひもみぎつゝみにつけるか
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
片隅かたすみ二間ふたまたゝんだ六枚折ろくまいをり屏風びやうぶ如何いかにもさびしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鉾杉の鉾のとがりの幾重いくかさたたなはる谿に雪はふりにけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
噴く綿のおだしき雲のたたなはり影しじにして熱度けぶかき
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
上つ毛の加牟良かむらの北にあまそそる妙義荒船、はろばろと眺めにれば、この日暮ふりさけ見れば、いや遠し遠き山脈やまなみ、いや高し高き山脈、いやがに空に続きて、いや寒くひだを重ねて、幾重ね、幾たたなはり、末遂に雲居にぞ入る。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
上つ毛の加牟良かむらの北にあまそそる妙義荒船、はろばろと眺めにれば、この日暮ふりさけ見れば、いや遠し、遠き山脈やまなみ、いや高し高き山脈やまなみ、いやがに空に続きて、いや寒くひだを重ねて、幾重ね、幾たたなはり、すゑ遂に雲居にぞ入る。
やぶだたみうええた寺子屋机てらこやつくえまえ頑張がんばったまま
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
侍座じざの公卿の、ただ一人すら見えぬわびしいだたみに、胡坐あぐらし給うて、御衣ぎょいもいと古びたままなお姿だが、しかし、かつての御威厳をすこしも卑屈にはしておられず、むしろ意識的に、それをくずすまいとしているお構えがどこやらになくもなかった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かたわらかさないわお。11845
岩がかさなり合っているばかりだ。
臺所わきの二じよでも母親が長い叺をする……眼鏡越しに由三の方を見て、
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
今でも次第に岩々がたたなわって行きます。
云わんとすることは種々いろいろたたまっているらしいが、山育ちの悲しさには彼の口が自由に廻らぬ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「これはなんじゃ。このたとう紙をぞうりの中にはさんでおいたは、なんのいたずらじゃ」
根太ねだたヽみ大方おほかたち落ちて、其上そのうへねずみの毛をむしちらしたやうほこりと、かうじの様なかびとが積つて居る。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
と、蝋燭ろふそくの火をげて身をかゞめた途端とたんに、根太板ねだいたの上の或物は一匹いつぴきの白いへびに成つて、するするとかさなつたたヽみえてえ去つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
すぐきふをつて、郷関きやうくわんを出た、山田やまだ書斎しよさいは八ぢやうでしたが
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
君が行く道の長道ナガテを 繰りタヽね、き亡ぼさむ アメの火もがも(宅守相聞——万葉集巻十五)
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
日本では床の上に寝るのであるが、やわらかいマットがこの上もなくしっかりした平坦な表面を持っているので、休むのには都合がよい。