“白樺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらかば84.9%
しらかんば8.2%
しろかば2.7%
しらはり1.4%
がんび1.4%
ビリオザ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白樺しらかばの皮をかべにした殖民地式の小屋だが、内は可なりひろくて、たたみを敷き、奥に箪笥たんす柳行李やなぎごうりなどならべてある。妻君かみさんい顔をして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
白樺しらかんばの下葉は最早落ちていた。枯葉や草のそよぐ音——殊にかしわの葉の鳴る音を聞くと、風の寒い、日の熱い高原の上を旅することを思わせる。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おれだつて、れにもはふとはおもはない、たゞあの石狩原野いしかりげんやだの、高原たかはら落日おちひ白樺しろかばはやしなにをかんがへてもいゝなあ——それに五ぐわつころになるとあの白樺しろかば
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
枝という枝は南向に生延はえのびて、冬季に吹く風のつよさも思いやられる。白樺しらはりは多く落葉して、高く空に突立ち、細葉の楊樹やなぎうずくまるように低く隠れている。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それからはただ夕陽と白樺ビリオザと残雪の世界である。丸太小屋にねつるべの井戸、サスナも多い。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)