“しらかんば”の漢字の書き方と例文
語句割合
白樺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幼児をさなごしろ蜜蜂みつばち分封すだちのやうに路一杯みちいつぱいになつてゐる。何処どこからたのかわからない。ごくちひさな巡礼じゆんれいたちだ。胡桃くるみ白樺しらかんばつゑをついて十字架クルス背負しよつてゐるが、その十字架クルスいろ様々さまざまだ。
大谷地は深き谷にて白樺しらかんばの林しげく、その下はあしなど生じ湿しめりたる沢なり。この時谷の底より何者か高き声にて面白いぞーとばわる者あり。一同ことごとく色を失い遁げ走りたりといえり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
白樺しらかんばなぞの混った木立の中に、小屋へ通う細い坂道、岡の上の樹木、それから小屋の屋根なぞが見えた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)