“白”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しろ50.4%
しら24.0%
せりふ7.2%
ちろ3.6%
はく3.3%
もう2.4%
じろ2.1%
0.6%
まを0.6%
しれ0.4%
(他:36)5.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“白”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)32.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌5.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかもゆきなすゆびは、摩耶夫人まやぶにんしろほそはな手袋てぶくろのやうに
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
提灯ちやうちんにはあかしべで、くるまにはしろもんで、菊屋きくやみせ相違さうゐない。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「エエ、太々ふてぶてしくしらを切る浪人だ。女はあのように怖れ入っているのに、思い寄りがないとは、人をばかにした奴」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なにが無慈悲ぞ。女房を憐れと思うなら、しらをきるのはよすがいい。ええい面倒な、四の五をいわせず、引っからめろ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
例へば彼の事件は、藝題だけを日本字で書いた、そして其せりふの全く未知の國語で話される芝居の樣なもので有つた。
所謂今度の事:林中の鳥 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
舞台の言葉、即ち「劇的文体」は、所謂いわゆるせりふ(台詞)を形造るもので、これは、劇作家の才能を運命的に決定するものである。
舞台の言葉 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「てめえ、うちのやつに頼まれて、今朝、何処へ駕をやったんだ。あの、色のなまちろ武士さんぴんを乗せてよ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さつきちよいと其のなまちろい顏を出したかと思ふと、もうそれぎりで隱れてしまふとは、揃ひも揃つた横着者め。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
見渡すかぎりはく皚皚がいがい、まれに見る氷の裂け目か、氷丘の黒い影のほかには、一点のさえぎるものなき一大氷原である。
「あの金は、荐橋双茶坊こう秀王墻しゅうおうしょう対面に住んでおります、はくと云う女からもらいました」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
呉王ごおうの教授揚応能ようおうのうは、臣が名度牒どちょうに応ず、願わくは祝髪してしたがいまつらんともうす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
監察御史かんさつぎょし葉希賢しょうきけん、臣が名はけん応賢おうけんたるべきことうたがい無しともうす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すでに、盗人たちがちりぢりに、死人しびとを残して引き揚げた小路は、月に照らされて、さながら霜を置いたようにうすじろい。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
けれど、またところどころに雲切くもぎれがしていて、そこからは、ほのじろひかりがもれるのでありました。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて若蘆の芽のくきくきと出揃でそろう頃は、夕月の影をくだいて満ち潮のなごりがらと頭越しに流れよるようになる。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
月が家並やなみの後ろの高いかしの梢まで昇ると、向う片側の家根がろんできた。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ここにその名を問はせども答へず、また所從みともの神たちに問はせども、みな知らずとまをしき。
三人さんにんおなじくゆめむ、ゆめ蒋侯しやうこう伝教さんだいふつかはして使者ししやおもむきまをさす。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しれくすりだツちのよこしたのか」卯平うへいかすかなこゑいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「そうれろえ、いねしれはなえたぞ、白坊主しろばうずはなだこりや」かれいたたゝいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
月が中天へ来ぬ前に、もう東の空が、ひいわりシラんで来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
月が中天へ來ぬ前に、もう東の空が、ひいわりシラんで來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
私はふと気がつくと、シロがぐったり首垂れて、しかも耳から鮮血を白い毛並のあたりに、痛痛しく流しながら帰って来るのを見た。私はかっとなった。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
私はそれからは非常な陰気な日を送っていた。父の愛していたシロという犬が、いつも私のそばへふらふらやって来た。毛並のつやつやしい純白な犬であった。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
その白さも、薔薇ばらホワイトではなくて、白夜、白雨といった感じ、夏らしい清新の感がともなっております。
平塚明子(らいてう) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
なにしろ万白船中黄二点、全船のホワイトの中でおれをのけてただ一人の日本人なんだからおれも気にした。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ちりまどのうはじらみ、ざしのあはに、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
塵居ちりゐの窓のうはじらみ日ざしのあはに、
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
そのなまちれエしやツつら
「そうだ。惚れてやがる。お駒のやつ、あの磯五てえ生っちれえ野郎に、首ったけなんだな。ちっ、道理で——だが、待てよ、こりゃあ相手がよくねえ。うむ、気をつけるとも。気をつけるとも。おれあ磯五に、しっかりこのまなこを光らせているからな——」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「オーイ。面ッェことになるれ。みんな早う、来いや、来いや」
「どうも、変テコらて。オラトコのアネサは浮気だけはしねもんだと思うていたが、天狗様のアンニャに惚れていたがんだろか。あんげの熊だか鬼みてのオッカネ女が、誰に惚れても、なんにもならねエもんだろが、面ッャエことになったもんだわ」
セリフ朗読レクチユル発声法エロキユシヨン物言ふ術ヂクシヨン朗誦術デクラマシヨン
俳優教育について (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
が、彼自身は、時として、彼のセリフ、彼のシグサに、菊五郎以外のものを感じたに違ひない。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
すると男は、一刻も早く自分が普通の乞食でないのをあきらかにしようとするやうに、
葉書 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
またこれを覚る、奴食を催すうたた急なり、然、計を決しももち大いにんで烏竜とう、狗声に応じ奴を傷つく、奴刀を失し伏して地に倒る
さかずきを挙げてたのしみとなす、何ぞれ至楽ならん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さかずきを挙げて 深きを辞せざりき。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
デモ土蔵の白壁はさすがにしろいだけに、見透かせば見透かされる……サッと軒端のきば近くに羽音がする、回首ふりかえッて観る……何もまなこさえぎるものとてはなく、ただもう薄闇うすぐら而已のみ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
だってなんぼ色がおしろいッてあんなに……わたくしうちにいる時分はこれでもヘタクタけたもんでしたがネ、此家こちらへ上ッてからお正月ばかりにして不断は施けないの、施けてもいいけれども御新造ごしんぞさまの悪口がいやですワ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ちいさなしィろいお家がひとつ。
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
ちいさなしィろいお家の中に、
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
庸三は二度と彼女を見舞わない腹で、ぜりふをのこして病室を出た。彼は手術当時の彼女の態度にすっかり厭気いやけが差していた。彼女を憎んでもいた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この話をば、ほと/\道の曲りめごとにさらへ行くほどに、賣漿婆みづうりばゞはをぢが長物語のむくいに、檸檬リモネ一杯ひとつきたゞにて與へ、をぢと我とに分ち飮ましめ、又別に臨みて我にさねの落ち去りたる松子まつのみ一つ得させつ。
御同様サ、今日聞き込んだが、二、三日前に這入へえって来たバツクの(東京くだりのハイカラ)なまれエ給仕上りの野郎に聞いたんだが、議会で政府のアラ捜しより能の無え議員が、大分鋭く監獄部屋の件で内務大臣に喰って掛ったそうな、責任塞げにでも、役人に調査材料を集めに派遣よこすのだとサ。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
沸沸ふつふつほとばしる銀ぱくの蒸気と、
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
にあらず。無にあらず、動にあらず、じょうにあらず、しゃくにあらず、びゃくにあらず……」その句も忍藻の身に似ている。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
「点ならござれ即点に、素襖すあをかきのへたながら、大刀たちの切字や手爾遠波てにをはを、正して点をかけ烏帽子ゑぼし、悪くそしらば片つはし、棒を背負しよつた挙句の果、此世の名残執筆の荒事、筆のそつ首引つこ抜き、すゞりの海へはふり込むと、ほゝうやまつてまうす。」
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「一紙半銭の奉財のともがらは、この世にては無比のらくにほこり、当来にては数千蓮華すせんれんげの上に坐せん、帰命稽首きみょうけいしゅうやまってまおす」
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ひゝらぎの八尋桙ね底つかぬ国。をとめのマヨひきの国。たまくしげ輝く国。こもまくらあるタク新羅の国を、丹波ニナミけ給ひマツロへ給はむ。」とかうした文句でヲシへて