“ブランク”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空白72.7%
無記入9.1%
9.1%
白紙9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
会社でも掛替のない調法者になったが、その後に三年の空白ブランクが続く。戦争で引張られたのである。しかし何処へ行って何をしたかは今更書き立てる勇気がない。
合縁奇縁 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
却説さて……斯様にして屍体台帳の書換えを終りました若林博士は、その台帳を無記入ブランクの屍体検案書と一緒に、無雑作に机の上に投出しました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ブランクならば未だしも救はれる、にも関はらず自分の胸の底には彼等のそれと反対の凡てを鬱積させてゐる——小胆の癖に大胆を装うてゐる、自信は毛程も持ち合せない
明るく・暗く (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
旅の芸術アウトは、こっちがあくまで受動的に白紙ブランクのままで、つぎつぎに眼まぐるしくあらわれる未知に備えずしてそなえ、すべてをこころゆっくりと送迎してゆく手法にある。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)