“しら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シラ
語句割合
31.2%
28.8%
13.3%
調7.6%
3.6%
2.9%
2.7%
1.8%
1.6%
1.4%
(他:28)5.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでわたしたちは、まず順序として、健吉くんがはたして未亡人に毒を与えたかどうかをしらベねばならぬことになりました。
愚人の毒 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
渋紙の袋を引き出してちりはたいて中をしらべると、画は元のまま湿しめっぽく四折よつおりに畳んであった。
子規の画 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「エエ、太々ふてぶてしくしらを切る浪人だ。女はあのように怖れ入っているのに、思い寄りがないとは、人をばかにした奴」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なにが無慈悲ぞ。女房を憐れと思うなら、しらをきるのはよすがいい。ええい面倒な、四の五をいわせず、引っからめろ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
故マクス・ミュラー説に、鸚鵡おうむすら見るに随って雄鶏また雌鶏の声を擬し、自ら見るところの何物たるを人にしらす。
はじめロス氏は、保母が責任を感じて狼狽ろうばいしているわりに、このしらせを軽く受け取って、暢気のんきに聞き流した。
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
僕はぐん調しらべたのをちゃんとうつして予察図よさつずにして持っていたからほかの班のようにまごつかなかった。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しかしその洞穴ほらあなをよく調しらべると、けっしてあたらしい時代じだいひとがはひつてつくつたものではなく
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しかしこれも我兒わがこゆゑと感念かんねんしたか如何どうだかしらんが辛棒してそのまゝすわつてた。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そうとはしらぬ小歌はふいと立て廊下へ出たが、その時広間からも芸妓げいしゃが出て来て、一人かえと云たのは明かに聞えたが
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
このためここの白い看護婦たちは、患者の脈をしらべる巧妙な手つきと同様に、微笑と秋波しゅうはを名優のように整頓しなければならなかった。
花園の思想 (新字新仮名) / 横光利一(著)
「そうだ、鹿は射殺されて向こうの雪の上に倒れている。あれを拾って来てしらべて見よう」武兵衛はこう云って立ち上がったが、にわかに驚いて声を上げた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「いや、うも、今日けふ閻王たいしやう役所やくしよしらべものが立込たてこんで、ひどよわつたよ。」
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
澁紙の袋を引き出して塵をはたいて中をしらべると、畫は元の儘しめつぽく四折よつをりに疊んであつた。
子規の画 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
婦人をんな何時いつかもうこめしらてゝ、衣紋えもんみだれた、はしもほのゆる
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そういう中でも田植の日の飯米はんまいなどは、かたい家では早くからしらげてたわらにして、用意して置くものが今でもある。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しらべあぐみ、廻り廻ってこの小屋へ来た藤吉、年久しく使いもしないと見えて朽ちた板戸に赤錆びた錠が下りている。
安重根 先刻も軍隊のほうからしらべが来ました。うるさくて寝られやしません。いったいどうしたというんです。
この疫病の原因がしらべられたが、さうすると次ぎ/\と色々な事實が現はれて來た爲めに世間の人々の憤怒は極度に達したのである。
わざわざしらべるのが目的もくてきで、った仕事しごとではないのですから、むろんいろいろ見落みおとしはございましょう。
母様おつかさんはあゝおつしやるけれど、わざとあのさるにぶつかつて、またかはちてやうか不知しら
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
この情実を話すまいとすると、ただの女と不知しらを切る当座の嘘はきたくない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
七月××日の夜のことであった。正成の天王寺の陣営で、河内の国の住人和田孫三郎は、額の汗をふきふき、正成へ情勢を報知しらせていた。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
秋も末に成って、幸作からは彫刻の出来上ったことを報知しらして来た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「これは大凶のしらせです。馬の啼き声も常とはちがう」と呟いて、みな怖れふるえた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頸のぐるりを霙のしらせ。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
おまへの緑の髮の毛の波は、貝のが斧のときしらせると、眞紅しんくまる。すぎしかたを憶ひだして。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「さればさ。あの人のことだから、どうか分らないよ。こっちが先に聞いた上は、一つ、こりゃ半さんに報告しらせて上げなくちゃなるまい。夜が明けたら、幸吉、お前は松をれて行って知らしてやってくれ、ついでに夜具蒲団ふとんのようなものでも持って来てやってくれ」
大いにあると思いますな……実は私もこの唄の意味とそっくり同じ意味のことをボルネオ土人から幾度となく話して聞かされたものですよ。つまりそのために濠州の方を探検するのを後に廻してボルネオから先に探検しらべようと、数回手紙や電報でラシイヌさんと打ち合わせて、濠州のメルボルンへ行く途中、サンダカンへ先に上陸して、ともかくもボルネオの奥地の方を、探検しようと二人の間だけでは決定していたのでございますよ。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それが、怎して村一番の乱暴者あばれものかといふに、根が軽口の滑稽しやれに快く飲む方だつたけれど、誰かしら酔ひに乗じて小生意気な事でも言出すと、座がしらけるのを怒るのか、
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
もしやとまた箏樋ことひの裏を検捜しらべると、二度喫驚びっくり、それが、すなわち、の一面の方である、偶然といえば偶然の事だが、何とあまりに不思議な事ではないか
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
此の男は、正面しらの切れない人間なのだ。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
エヂスン氏等しら舊套きゆうとう摸傚もほうするばかりで、成程なるほど海中かいちう潜行せんかうするがゆゑ潜水艇せんすいてい虚僞うそではないにしても
豐葦原ノ千五百秋ちいほあき瑞穗みづほノ國ハ、我ガ子孫うみのこきみタルベキくにナリ、いまし皇孫すめみまゆきしらセ。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
と、露月は半ば苦しげな瞳で、自分の作品をしらべるように見やりつつ、呟くように低く言うのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
四 現給の玄米くろごめを中等度にまで精白しらげて貰いたい。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
千万ちよろづ羽音はおとしらけ、
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「ああ、そうさ、私は、そうさ。ちっとね、お客さまをお送り申していたんだがね。落ちたといっちゃ勿体ない、悪所から根を抜いて、おかげさまでこうやって、おもりをしているんだがね。お嬢さんが、洲崎になんぞ、お前、そんなことをおくびに出したって済まないよ。しらの堅気でいらっしゃらあね。」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何んだと、錢形の親分だ。へツ、親分が聽いて呆れらア、安岡つ引のくせにしやがつて、——秋山のお喜美が殺されたのを調べたきや、芝か品川へかけて、五十人もの男をしらつぶしに洗つて見ろ、あの阿魔を殺したがつて居る野郎は五人や七人ぢやねえ筈だ——俺が殺したといふのか? くそでもくらへ、この手で殺し兼ねたからこそ斯うして自棄やけ酒を呑んで居るんだ。
「そんだつて箆棒べらぼうわけ衆等しらだつてさうだことばかりするものぢやねえ、つまんねえ」憤慨ふんがいしてかういふものも
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今日けふわけ衆等しらくとおもつてはあ、よるまでけねえんだな」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「ところが、参木はその贋金をもしらべないんだからね、全くこいつ、使い道のない奴だよ。」と甲谷はいった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
しかもなほ名譽めいよぢゃとはおもひませぬ」はて、こゝな我儘わがまゝどの、うれしがったり名譽めいよがったりするひまに、その上等けっこう脚節すねふしでも調査しらべておきゃ、つぎ木曜日もくえうびにパリスと一しょに會堂くわいだうくために。
そのには、しらかみ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)