“庇護”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひご78.0%
かば17.4%
かげ1.5%
かくま0.8%
かばい0.8%
かぼ0.8%
ヒゴ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が渡辺七兵衛らと共に、綱宗さま側近の奸物かんぶつを斬って御詮議せんぎにかけられましたとき、御屋形さまお一人が私どもを庇護ひごされました。
自分の愛児を殺された上に、その犯人を庇護かばって自ら死刑になろうとする、花の心に私は打たれました。そんな事をさせてはなりません。
美人鷹匠 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
兩親りやうしんおくれし以來いらいびし背丈せたけたれ庇護かげかは、幼稚えうちをりこゝろならひに、つゝしみもなくれまつはりて、鈇石てつせきこゝろうごかせしは、かまへて松野まつのとがならずこゝろのいたらねばなり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
だからみんな彼を庇護かくまって、故意わざと違った人相を云ったりするもんだから、捕えるには随分骨が祈れたそうだよ。
深夜の客 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
自分に隠して長いあいだお島を庇護かばいだてして来た父親に対する何よりの気持いい復讎ふくしゅうであるらしく見えた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
見透みすかしても旦那の前は庇護かぼうてくるるであろう、おお朝飯がまだらしい、三や何でもよいほどに御膳ごぜん其方そちへこしらえよ、湯豆腐に蛤鍋はまなべとは行かぬが新漬に煮豆でも構わぬわのう
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
渭州イシュウニオケル殺人犯ノ軍籍者、提轄テイカツ魯達ナル凶徒、コノ地方ニ立廻ラバ即刻、官ヘ速報スベシ。庇護ヒゴ行為ノ者ハ同罪タルベシ。モシ又、上告ノ善ヲスアラバ、即チ、賞一千貫モンクダサルル者也
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)