“かぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
68.8%
嘉模6.3%
庇護6.3%
愛護6.3%
花簿6.3%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きょうのことも、家憲をたてに、家来どもが怒りおるとかいうことじゃから、そちをかぼうて助けおくわけにも参らぬ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『実隆公記』には、長享二年三月第二子公条叙位の条に、「二歳の叙爵は数代の嘉例なり、次男相続また嘉模かぼなり」とある。
見透みすかしても旦那の前は庇護かぼうてくるるであろう、おお朝飯がまだらしい、三や何でもよいほどに御膳ごぜん其方そちへこしらえよ、湯豆腐に蛤鍋はまなべとは行かぬが新漬に煮豆でも構わぬわのう
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
どこまでも弱い者を愛護かぼうて下さるお仁慈なさけ深い御分別にもすがらいで一概に厭じゃとは、たとえば真底から厭にせよ記臆ものおぼえのある人間ひとの口から出せた言葉でござりまするか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「おかしいな。もういちど、その花簿かぼ(職階の名簿)を読みあげてみい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
としみじみいって、ともしかぼうた身体からだわきへずらしながら、その一ペエジを差覗さしのぞいて
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)