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びさし
ふりがな文庫
“びさし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
廂
88.9%
庇
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
廂
(逆引き)
まだ
主
(
あるじ
)
の声もすがたも見えないうちから、年景は、荒れ果てた配所の
破
(
や
)
れ
廂
(
びさし
)
へ向って、いんぎんに
頭
(
こうべ
)
を下げている。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「色が白いだけ、さ——お前のおほ
廂
(
びさし
)
と顏の
造作
(
ぞうさく
)
とが釣り合つてゐない。」
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
びさし(廂)の例文をもっと
(16作品)
見る
庇
(逆引き)
窓のぐるりや屋根
庇
(
びさし
)
についている新らしい木で彫り物をした蛇腹が、
黝
(
くす
)
んだ壁にくっきりと浮かんでおり、鎧扉には、花をいけた壺の絵が描いてある。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
サーッと、地を払ってゆく雨の
飛沫
(
しぶき
)
が、
濛々
(
もうもう
)
と、霧のように白くたちこめた。
時雨堂
(
しぐれどう
)
の
破
(
や
)
れ
庇
(
びさし
)
からは、滝となって水玉が
溢
(
あふ
)
れ、
半
(
なか
)
ば開け放されてある中の
灯
(
ひ
)
は、消えんばかりに揺らめいている。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
びさし(庇)の例文をもっと
(2作品)
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