“時雨堂”の読み方と例文
読み方割合
しぐれどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虫の知らせか、弦之丞は、その時なんとなく、早く時雨堂しぐれどうへ帰らなければ、銀五郎や多市が、さだめし案じているだろうと思いだされてきた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「では何か、二刻ふたときほどまえに、時雨堂しぐれどうへの道をきいて、関の山へ参ったのだな。よし。それでは、このまま帰るまい、払いは女中へ渡しておいたぞ」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
関の時雨堂しぐれどうから、ここへとらわれて来てより早百日、肩骨張って色青白く、めっきり痩せ衰えてみえるが、意気は軒昂けんこう
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)