“露時雨”の読み方と例文
読み方割合
つゆしぐれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露時雨つゆしぐれ夜ごとにしげくなり行くほどに落葉朽ち腐るる植込うえごみのかげよりは絶えず土のくんじて、鶺鴒せきれい四十雀しじゅうから藪鶯やぶうぐいすなぞ小鳥の声は春にもましてにぎわし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ええありがとうござりまする、どこにこのような御親切の相談かけて下さる方のまたあろうか、なぜお礼をば云われぬか、と左の袖は露時雨つゆしぐれ、涙に重くなしながら
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
父恋ふる我を包みて露時雨つゆしぐれ
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)