“露台”のいろいろな読み方と例文
旧字:露臺
読み方(ふりがな)割合
バルコニー28.3%
ろだい26.1%
バルコン17.4%
ろたい4.3%
テラス4.3%
バルコニ4.3%
みはらし2.2%
テラッス2.2%
テレス2.2%
バルコオン2.2%
(他:3)6.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“露台”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学(児童)30.8%
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)15.4%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集9.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
遠い野から、草の刈られた牧場のかおりが漂ってき、隣の露台バルコニーから、一はちの丁字の花のにおいがしてきた。
美奈子が、黙つたまゝ、露台バルコニーの欄干に、長く長く倚つてゐるときなど、母は心配さうに、やさしく訊ねた。が、そんなとき、
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ついには、せまい水道のなかにまでくぐって、そのながい影を水の上に投げている大理石の露台ろだいの下までもいってみました。
毎日同じ決まった食事の時間に露台ろだいの上に集まって、しずかに両岸の景色けしきをながめながら食事をした。
かつてツーロンの市庁の露台バルコンが修繕さるる時、その露台をささえているピュゼーの有名な人像柱の一つがゆるんで倒れかかったことがあった。
裏通りの四五軒目の、玄関とも、露台バルコンともつかないような入口の作りつけられている家の前で、ウォルコフは、ひらりと身がるく馬からおりた。
パルチザン・ウォルコフ (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
初夏の露台ろたいに見れば松花江それもロシヤのあゐ色のぬの
二階の上の露台ろたいには
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
主館おもや露台テラスの方で、女中の、悲しげな、鋭い絶望的な叫び声が、不意に私達の耳に聞えて来た。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
コン吉が石炭庫の石炭で手ひどくやられた、右足を軽くびっこにひきながら、公爵とタヌのあとに附きそって、ブウルガムの広場スクワアルをひょろめき下り、しかるのち、オテルサヴォイの露台テラスに坐り込んで
それはとにかく、人民の大部分は一目散に王宮へ駆けつけて、露台バルコニへ近づこうとして夢中になって、互に突飛ばしたり、押したり、かき分けたりし合いました。
落つきを失った新聞記者のYの見たマダム・ハヤミの地平線、吊ランプ下げた海峡の船が下関に着くと、僕はサンヨウ・ホテルの踊場にマダム・ハヤミを迎える。露台バルコニでハヤミは僕を賞讃して、愛を誓った
飛行機から墜ちるまで (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
……さあさあひときり露台みはらしへ出ようか、で、塀の上から、揃ってものほしへ出たとお思いなさい。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日ごろたしなむ舌術に拍車をかけ、おのが郷里の牛こそは、天が下にたぐいまれな荒れ大王と、珈琲キャフェ店の露台テラッスでも四つ辻でも、たがいに物凄い法螺ほらの吹き合いから
侯爵閣下のそのやかたは、どっしりとした建物であって、その前面には石を敷いた広い庭があり、二条の彎曲した石の階段が、表玄関のドアの前にある石の露台テレスで出会っていた。
また、露台テレスをあわただしく動く人の姿も、ここでもかしこでもどこでも長靴を穿いてどかどか歩き𢌞ることも、急いで馬の鞍に跨って駈け去ることも、確かに、いつもあることではなかった。
彼には何も分らなかった。ただ彼は彼を乗せている動かぬ露台バルコオンが絶えず時間の上で疾走しつつあるのを感じたにすぎなかった。
花園の思想 (新字新仮名) / 横光利一(著)
或る日の夕暮、彼は露台バルコオンへ昇って暮れて行く下の海を見降みおろしながら考えた。
花園の思想 (新字新仮名) / 横光利一(著)
つい目と鼻のさきには、化粧煉瓦けしょうれんがで、露台バルコニイと言うのが建っている。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女中は旨をうけて、さっそく露台ベランダへ上がって行ったらしいけれど、ハーモニカはやまなかった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを待っている間に、彼は眉をしかめ出した。上の露台ベランダだろう、朝からハーモニカを持ち出して、幼稚な、騒々しい音を、吹きちらしている者があった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)