『水中の怪人（すいちゅうのかいじん）』

いまどき河童がいるなどと云っても、おそらく本当と思う者はないだろう。 まだ河童というものが一ぱんに信じられ、絵にかかれたり、まことしやかな物語としてつたえられた時代にも、多少の知識をもった人々は、架空のことと笑ってかえりみなかったのである。 …

著者	山本周五郎
初出	「少年少女譚海」博文館、1939（昭和14）年6月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約18分（500文字/分）
朗読目安時間	約30分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

尾（ぴき） 露台（テラス） 灯（あかり） 引（ひき） 船室（キャビン） 掠（さら） 覚書（ノート） 護謨（ごむ） 踵（きびす） 飾棚（ウインド） 兜（ヘルメット） 灯火（あかり） 申上（もうしあ） 独逸（ドイツ） 父娘（おやこ） 煙草（たばこ） 空缶（あきかん） 立去（たちさ） 舳先（へさき） 笑声（わらいごえ） 翌（あく） 腸詰（ソーセージ） 河岸（かし） 良子（よしこ） 蹼（みずかき） 追出（おいだ） 鯊（はぜ） 鰭（ひれ） 鹿島（かしま） 黝々（くろぐろ） 咄嗟（とっさ） 仕業（しわざ） 兄妹（きょうだい） 先（ま） 入乱（いりみだ） 凪（な） 切出（きりだ） 勢（いきおい） 卓子（テーブル） 受取（うけと） 可哀（かわい） 呟（つぶや） 呼吸（いき） 浮上（うきあが） 塩豚（ハム） 壜（びん） 小刀（ナイフ） 川獺（かわうそ） 差出（さしだ） 彼奴（あいつ） 掻毮（かきむし） 椅子（いす） 毮（むし） 云（い） 河童（かっぱ）