“壜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びん97.5%
たん0.6%
どつこり0.6%
ボットル0.6%
ボトル0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
棚の上には酒のびんや缶詰のたぐいも乗せてあった。ふたりはまん中に据えてある丸いテーブルを囲んで、粗末な椅子に腰をおろした。
麻畑の一夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
また、ソクラテスの言わるるには、「人あり、その寝に就くに、数たんに熱湯を盛り脚冷を防ぎけるに、その夜、エトナ山の噴火口辺りを徘徊はいかいしたりと夢みし」
妖怪報告 (新字新仮名) / 井上円了(著)
はい此方こつちへおいでなさい、こつれる物をもつておいでなすつたか。金「イエ、なにはうとおもつたが大分だいぶたけえやうですから、彼所あすこに二しようどつこりの口のかけたのがあつたからあれもつました。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
東洋ほど自然に寵愛ちょうあいされ、自然を原形のまま利用するのを許されている国々にこのくらいな植物は探したら無いことはなかろう。蔓からボットルがぶら下る瓢箪ひょうたん。幹の中に空気の並んだ部屋のある竹。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
人目をはばからずその妻を愛するは唯継が常なるを、見苦しと思ふ宮はそのそば退かんとすれど、放たざるを例の事とて仲働は見ぬふりしつつ、器具とボトルとをテエブルに置きて、ぢき退まかでぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)