“来”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
きた40.1%
20.2%
18.2%
13.2%
らい1.4%
0.6%
キタ0.6%
0.5%
0.4%
0.4%
きたり0.4%
0.4%
いら0.4%
0.4%
きたる0.3%
くる0.3%
いで0.2%
あが0.2%
0.2%
きたっ0.2%
きたつ0.2%
きい0.1%
このかた0.1%
きて0.1%
きる0.1%
この0.1%
こら0.1%
0.1%
また0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その事について、三月十七日、斎藤侍従が学校へお出でになって校長と打ち合せの上、上覧に供える時日はきたる二十一日午前十時と定められました。
昔の新井白石の取ったところがそれであって、彼はその譬喩の言から真実の意味を見出そうとして神は人なりという仮定説を捻出しきたったのである。
神代史の研究法 (新字新仮名) / 津田左右吉(著)
おばあさんが川でぼちゃぼちゃ洗濯せんたくをしていますと、こうから大きなうりが一つ、ぽっかり、ぽっかり、ながれてました。
瓜子姫子 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
一ツあの牡丹餅ぼたもちを引き出して、かへるいきたのをれておいたら小僧こぞうかへつておどろくだらうと
日本の小僧 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
大きな事をいいながら、光明寺までには半分道もないうちに、下駄げた全体がめいりこむような砂道で疲れ果ててしまった葉子はこういい出した。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
山科やましな木幡こはたやまうまはあれどかちおもひかね 〔巻十一・二四二五〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
これから追々おひ/\なかひらけてるにしたがつて時勢じせい段々だん/\変化へんくわしてまゐるから
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
おそろし山蛭やまびる神代かみよいにしへから此処こゝたむろをしてひとるのをちつけて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
孟達の首が洛陽の市にさらされて、その罪状と戦況が知れわたるや、蜀軍らいにおびえていた洛陽の民は、にわかな春の訪れに会ったように、
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あれは君、有島君兄弟ぢやないか。毛唐と見違ふなんて随分だね。」皆は声を立てて笑つた。「ぢや、一つ紹介ひきあはせをしよう。こつちへ来たまへ、五らい君。」
よね (とみに)そんなら、早うたツ……。(やすに)ケエで二時間も立たされつ、そん上、こんだあ、税関がせからしうしね。(うるさくつてね)
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
おべの処へ後生大事におさん取付とッついて居りみすと、さ、するとおさん出ろ/\と云うので役人やこねんて庄吉のおべを取ってひきずり出すと
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「艦隊命令第十九号。武田清、武田燁代。右ノ者ハ至急武田造船大佐ノ指揮下ヲ離レ、槍ヶ岳洞窟内ノ旗艦『最上』ニキタルベシ。」
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
左記サキ列挙レッキョシアル十二個ノ物件ブッケンハ、イズレモキタル十二月二十六日ヲ以テ、満十五年ノ時限満期ニ達スル爆弾ヲ装填ソウテンシアルモノニシテ
それとも、お嬢と、おかみさん、二人へ御婦人ばかりだから、また仕事でもしようというんで様子でも見にせやあがったか。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何が、この頃のひでりで、やれ雨が欲しい、それ水をくれろ、と百姓どもが、姫様ひいさまのお住居すまい、夜叉ヶ池のほとりへ五月蠅うるさきほどにたかってせる。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「もうよろしおすがな、堪忍しておやりえな。」と此時お雪伯母が入つて来て伯父に言つた。そして私に「早うて顔洗うておなはい。」と言つた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「これではどうせ——三浜みはまさん、らっしゃらないと思ったもんですから、参詣おまいりを先に済ませて、失礼でしたわ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この御酒は、わが御酒ならず、くしの神 常世にいますいはたゝす少御神の神ほき ほきくるほし、豊ほき ほきもとほし まつりし御酒ぞ……(記紀)
くしの神 常世トコヨイマす いはたゝす すくな御神ミカミの、神寿カムホキ 寿きくるほし、豊ほき 寿モトほし、まつりし御酒ぞ。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家事(しゅうとめに仕へ子を育つるなど)のため何事(文芸など)も出来ぬよしかこちきたり候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
きたりて我輩に害を加えんとする者あらば、我また男児なり、よく之を防がん、之を防て力足らざるときはただ一死あるのみ、堂々たる日本国人にして報国の大義を忘れ、外人の庇護の下に苟も免かれんより
故社員の一言今尚精神 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あなたはきっと、こんなに気の折れて「おゴーここへ」と炬燵こたつに自分のそばにおきたがっていらっしゃるお父さんを想像お出来にならないかもしれませんね。
其きれ/″\が、聞かうとも思はぬ郎女の耳にも、ぼつ/″\這入はいつて勝ちなのであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「そんな莫迦なことがあるものですか」私は中途で制したのであった「何時だって構いませんからいらっしゃい。大体どんなお話でしょうね?」
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ガラリ、格子戸かうしど鳴りて、大和は帰り来れり「やア、花ちやん、いらつしやい、待つてたんだ、二三日、先生が御不在ので、寂しくて居た所なんだ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
打ちナビき春さりらし。山のの遠き木末コヌレの咲き行く 見れば(万葉巻十)
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
浜づたひ イサゴたゝきて降る雨に、こずゑ鳴りる 松の村だち○
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
時に、後月あとつきのその舞台は、ちょっと清書にいたし、方々かたがたの御内見に入れますので、世間晴れての勤めは、あらためてきたる霜月の初旬はじめ、さるその日本の舞台に立つはずでござる。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婚礼の日は老先生の言うがままにきたる十月二十日と定めた。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
是程までに美しいそなたを、今まで木綿布子ぬのこ着せておいた親のはずかしさ、小間物屋もよばせたれば追付おっつけくるであろう、くしかんざし何なりとすきなのを取れ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
——お妻とお民と京千代と、いずれも養女で、小浜屋の芸妓げいしゃ三人の上に、おおあねえ、すなわち、主婦おかみを、おくるといった——(その夜、隣から襖を叩いた人だが、)これに、伊作という弟がある。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「貴方にも困りますな。さう繁々しげ/\いでになつては。無論私は以前御厄介にもなつた事があるし、今は幾らか金銭かねの融通もつく身分ですから、出来るだけはお尽ししたいが……」
彼方むこうから、誰方どなたかおいでなさりゃしませんか。貴女がお帰りだ、と知れましたら。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「遅くあがって御気毒様、」と来た少女はかろく言った、奥にむかって。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
実は何でございます。今回私共が×××省御主催の展覧会に出品いたして居りまする真珠塔につきまして、誠に不思議な事が起りましたので、早速警視庁へ御相談にあがりました所、あちらではそう云う事は却って貴君あなたに御願い申すがよかろうと云う事で、はなはだ御迷惑ながら御依頼に上った次第でございます。
真珠塔の秘密 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
何か、火急な事以外には、同志たちのいもつつしみ合っていた。殊に、何処へ出ても、居所は明確に誰かへ聯絡を持って置く事。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
千年も万年も、依然として肩から上を雲に、裾から下を水に洗わせている、その下の渓谷は、父の家でない、原始の土である、綿々たる時代の人間の夢が住む、幽寂の谷である、何故かというに、善光寺街道、木曾街道、糸魚川街道などを、う昔から今までの旅人が
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
いて呼返すとうこともせずに、その罪は中津なかつに居る父兄の身に降りきたっ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その後暴人ぼうじん江戸市街しがい横行おうこうし、良家りょうか闖入ちんにゅうして金銭をかすむるのうわさありし時も、先生すこぶる予が家を憂慮ゆうりょせられ、特に塾員じゅくいんめいじ、きたって予が家に宿泊しゅくはくせしめ、昼夜ちゅうや警護けいごせられたることあり。
しかれども大蛇もあへて驚かず、秀郷も後を顧みずして、はるかに行き隔たりける処に、怪しげなる小男一人、忽然こつぜんとして秀郷が前にきたつていひけるは、我この橋の下に住む事すでに二千余年なり、貴賤往来の人を量り見るに
廿四町遠石とほいし駅なり。右の岡上八幡の祠あり。又市中影向石えいかういしといふものあり。大石なり。上に馬蹄痕あり。土人の説に古昔宇佐八幡の神飛びきたつて此石上にとゞまるなりといへり。貞世紀行には此石海中にある文見ゆ。桑田碧海の歎おもふべし。人家の所尽て松原なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「そこで婆は地蔵さんに、『地蔵さん地蔵さん、豆が転がってきいえんか』と尋ねますと、地蔵さんが、おれ喰ってしまったとお返事をしたので、婆は帰ろうとしたら、待ってろ待ってろ、いいこと教えてやると、地蔵さんが引止めて、おれの膝さ上れ——と言いました」
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこへ隣の慾タカリ婆がやって来て、あんた、何してそんなに金持になったのっしゃと尋ねた。婆はありのまま、これこれこういうわけで金持になったと教えたら、慾タカリ婆は早速家さ帰って、豆を座敷に転がして、それを地蔵さんの前まで転がして行って、地蔵さん地蔵さん、豆さ転がってきいえんかと尋ねたが、地蔵さんは何とも返事をしないのに、慾タカリ婆は勝手に地蔵さんの膝の上へのぼったり、手のひらへ上ったり、肩の上へのぼったり、頭の上へのぼったりして、とうとう梁の上までのぼった。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
安楽集あんらくしゅう』に曰く、「無始劫むしごうよりこのかた、ここに在りて転廻りんね窮まりなく、身を受くること無数なり」と。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(『唯識論ゆいしきろん』に曰く、「この識性は無始のときよりこのかた、刹那刹那に果生ずれば因滅す。果生ずるがゆえに断にあらず、因滅するがゆえに常にあらず、断にもあらず常にもあらず、これ縁起えんぎの理なるが故なり」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
これは私が自分で玉蜀黍たうもろこしを蒔いてよく出来たから見にきてと此間いつてやつたからのことで、私の大中好だいなかよしの人たち故、日和下駄ひよりげた一件は一寸ちよつと忘れてしまひ、其晩まくらについてからもいろ/\あしたの楽しみのことをおもつて、夢にまで見る位でした。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
大和大峰いりのほら貝は聞えないが、町から野、野から山へと、秋草をわたり、落葉松からまつの枯木をからんで、涼しくなる鈴の音は、おうきるさの白衣の菅笠や金剛杖に伴って、いかに富士登山を、絵巻物に仕立てることであろうか。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
(『楞厳経りょうごんきょう』に曰く、「一切衆生しゅじょう、無始よりこのかた、生死相続することは、みな常住の真心しんしん性浄明しょうじょうみょうたいを知らざるにより、もろもろの妄想をって、この想は真ならず、ゆえに輪転あり」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
頼むよ、沢ちやんとこへも暫くこられねえ、頼むよ——。
疵だらけのお秋 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
八重「半治はん誠にほめえはりいよう、ほれじゃアまねえよ、ふァたい此家ほゝているに、ほめえがほんなほとをひてや親分ほやぶんまねえよ、小兼ほはねはんにひまになってへえれってえ、ほれじゃア可愛ははひほうだアへえ」
——歳 軋り 現実うつつに入りまた
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
「ああ、もっと早く来ればうござんした。一所に行って欲しかったし、それに四五日おえなさらないから、滝ちゃんや透さんの顔も見たくって、」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
知ってねえかえ、われよりさきにお嬢さまも若旦那さまもおいでが有って、ばあやおめえと違って丈助はこれ/\の悪党だが、廓を出てたのだから少しの間匿れて居るんだと仰しゃって、おいでなすって
それについて、御縁女、相談にせられたかな……
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
根白ネジロ白臂枕シロタヾムキマかずばこそ知らずとも言はめ
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
畝傍山 昼は雲と、夕れば、風吹かむとぞ 木の葉さやげる
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)