“来歴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らいれき42.9%
いわれ14.3%
きへ14.3%
しまつ14.3%
わけ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわ因縁いんねん故事こじ来歴らいれき。友達がいに、ここへズラズラッと並べてやるから耳の穴をかっぽじって、よく聞いていねえ。……手めえの叔父というのは、武蔵国新井方村むさしのくにあらいかたむらの水呑百姓。
「あなた方は鹿に紅葉の来歴いわれを御存知?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「明日着セザラメヤ」といたが、それよりも「明日来せざらめや也。明日来といふは、すべて月日の事を来歴きへゆくと言ひて、明日の日の来る事也」という略解りゃくげ(宣長説)の穏当を取るべきであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
わたくしも今少し逗留とうりゅうしていますと、いろいろお話もいたすのですが——今日はお告別わかれに私がこの書を読むようになりましたその来歴しまつをね、お話ししたいと思いますが。あなたお疲れはなさいませんか。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
これはマア一つ話ですがそげな来歴わけで、後日しまいにはそのナメラでも満足たんのうせんようになって、そのナメラの中でも一番、毒の強い赤肝を雁皮がんぴのように薄く切ります。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)