“故事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こじ57.7%
ふるごと26.9%
ふること15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すずりの水がこおった時に、酒をそそいでその水をとかしたので、それから酒を硯水というなどと、ありもしない故事こじを引用した者もある。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「なんだって好い。打ちせえすりゃあ、講釈で聴いて知っているしん予譲よじょう故事ふるごととやらだ。敵討の筋が通るというもんさ」
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
折しも秋の末なれば、屋根にひたる芽生めばえかえで、時を得顔えがおに色付きたる、そのひまより、鬼瓦おにがわらの傾きて見ゆるなんぞ、戸隠とがくやま故事ふることも思はれ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)