“鬼瓦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おにがわら88.9%
おにがはら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折しも秋の末なれば、屋根に生(お)ひたる芽生(めばえ)の楓(かえで)、時を得顔(えがお)に色付きたる、その隙(ひま)より、鬼瓦(おにがわら)の傾きて見ゆるなんぞ、戸隠(とがく)し山(やま)の故事(ふること)も思はれ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
この門をよく見直すと、左右に門番があって、屋根は銅葺(どうぶき)の破風造(はふづく)り、鬼瓦(おにがわら)の代りに撞木(しゅもく)のようなものが置いてあります。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「妾のお關だよ、——お關は雪五郎との間を割かれて、鬼瓦(おにがはら)のやうな勘兵衞の儘になり、つくづくこの世の中がイヤになつて、憎い勘兵衞と一緒に死ぬ氣になつたんだ」
庭に降りて昨夜(ゆふべ)勘七の刺された場所を見て、そこから一間ほど先にある庭木戸の輪鍵の具合などを見てゐると、主人の宗助は揉手(もみで)などをしながら後ろから鬼瓦(おにがはら)のやうな顏を出すのでした。