“鬼門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きもん95.5%
おにかど4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
災厄をも親しく遇した。不運ともよく馴染み、その綽名あだなを呼びかけるほどになっていた。「鬼門きもんさん、今日は、」と彼はいつも言った。
「江戸の喉首、吉原への通ひ路、山谷堀へ緒牙ちよき船で入らうといふ左手に鎭座まします、江戸城から見るとこれが鬼門きもんに當る」
手下四五人、稲葉太郎荒象園の鬼門おにかど彼処かしこに有りて威をほしいままにす。われは黙して俯向うつむきぬ。国麿はじりりと寄りて
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
稲葉太郎荒象園こうぞうえん鬼門おにかどなりと名告なのりたり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)