“揉手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もみで85.3%
もみて14.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二番番頭が揉手もみでをしながら「この度は、何とも、はや」と悔みのようなことを言って絹一匹金一封を添えたものを置いて帰りました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
暖簾のれんをくぐったところをズブ六になった中間体が無暗にポンポンいうのを、亭主がおさえておいて、取ってつけたような揉手もみで
手代の常吉が、真っ青な顔で揉手もみてをしながら迎えるのを、眉間に深いシワをきざんだ留五郎はちょいとうなずいただけで、さっさと奥へ通った。
そこへ小さな縁台を据えて、二人の中に、ちょんぼりとした円髷まるまげ俯向うつむけに、揉手もみてでお叩頭じぎをする古女房が一人居た。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)