“揉消”の読み方と例文
読み方割合
もみけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ少しばかり感心しているところは偉い方のおいでを利用して事件を当局者の手で揉消もみけしてしまう、そうした犯人の悪智慧わるぢえです
浴槽 (新字新仮名) / 大坪砂男(著)
沖の漁火いさりびを袖に呼んで、胸毛がじりじりに仰天し、やあ、コン畜生、火の車め、まだはええ、と鬼と組んだ横倒れ、転廻ころがりまわって揉消もみけして、生命いのちに別条はなかった。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
越中守に話すことは「朱雀調べ」そのものが揉消もみけされるか、悪くするとこちらが罪せられるかもしれない。
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)