“揉”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
94.2%
もみ2.2%
もま1.0%
むし0.5%
もん0.5%
もむ0.3%
0.2%
0.2%
ねじ0.2%
ひね0.2%
(他:3)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隠居の肩をんでいたお島は、それを聴きながら顔から火が出るように思ったが、矢張やっぱり房吉を歯痒はがゆく思った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
きりむような痛みを感じて私は又頭を枕に落ち付けた。そうして何事も考えられぬ苦しさのため息をホッといた。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
程なく夫人のおしゃくからもみやわらげて、殿さまの御肝癖も療治し、果は自分の胸のつかえも押さげたという
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
もみくちゃにしたので、吃驚びっくりして、ぴったり手をついて畳の上で、手袋をのした。横にしわが寄ったから、引張ひっぱって、
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
旗と、人と、体臭たいしゅうと、あせに、もまれ揉れているうち、ふと、ぼくは狂的な笑いの発作ほっさを、我慢がまんしている自分に気づきました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
しばらく唖然あぜんと突っ立っていたぼくは、折から身体をして行く銀座の人混ひとごみにもまれ、段々、酔いが覚めて白々しい気持になるのでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
「困ったよ、」と、U氏は両手で頭をかかえて首を掉り掉り苦しそうに髪の毛を掻きむしった。「君はYから何も聞かなかったかい?」
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
彼は急にそわ/\して左の手で頭の毛をむしるようにきながら、
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
サア気をもんで私に武者振付むしゃぶりつくように腹を立てたが、私もあとになって余り洒落しゃれに念が入過いりすぎたと思て心配した。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
贋物だ邪推だと必ずしも見透かしているでもなく、又必ずしも居ないでもなく、ウカウカと文三がつかませられるままに掴んで、あえだりもんだり円めたり、また引延ばしたりして骨を折て事実ものにしてしまい
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
もむほどのつきをされても、ひとちゞみにちゞあがる……といつただけでもくすぐつたい。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
非常に時間がかかって料理用の間にあいませんから軽便法けいべんほうで剥いた者を炒りますけれどもこれも強い火で炒ると外面焦うわこげがして中へ火がとおりません。弱い火で気長に炒るのです。よく炒れた南京豆をまして手でもむと渋皮は楽に剥けますがよく炒れないと剥けません。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
南山の竹はめずして自ら直く、ってこれを用うれば犀革さいかくの厚きをも通すと聞いている。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
然るにも拘わらず、まがい物ならぬ本物の印伝皮でめしこしらえた贅沢きわまる煙草入がころがっていましたものでしたから、いかで退屈男の逃すべき!
生れ落ちてから畳の上に両足を折曲おりまげて育ったねじれた身体からだにも、当節の流行とあれば、直立した国の人たちの着る洋服も臆面おくめんなく採用しよう。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
小間使いに肩ひねらして、羅宇らうの長き煙管きせるにて国分こくぶをくゆらしいたる母は目をあげ「おお早上がって来たな。ほほほほほ、おとっさまがちょうどそうじゃったが——そ、その座ぶとんにすわッがいい。——松、和女郎おまえはもうよかで、茶を入れて来なさい」と自ら立って茶棚ちゃだなより菓子鉢を取りでつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ひきしる鳩の毛の白いほめき?
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
家内うち/\もめるにそのやうのこと餘地よちもなく
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
人間様の恋路の笑止をかしいのは鍋小路どので初めて承知して毎日顔を見る度に俺は腹筋はらすぢれたわい
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)