“もめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
内訌16.7%
悶着16.7%
紛紜16.7%
紛雑16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家内うち/\もめるにそのやうのこと餘地よちもなく、つて面白おもしろくない御挨拶ごあいさつくよりかだまつてはうがよつぽど洒落しやれるといふくらゐかんがへで、さいはひに賄賂わいろけがれはけないでんだけれど
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
総て婦人は他家の内訌もめに就て、評議を凝らすときは、亭主の党派に加はるものですが、フアン、ヰンクルの家の事では、殊に亭主を賛成し、晩の会議で、罪の全体を負ふのは、フアン
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
「いさかいは、そこから始まったのでございます。手前どもの団欒まどいに、そこのお二人が割り込んで見えなければ、悶着もめは起らなかったはずです。どうか正しいお裁きが願いたいもので……。」
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
またまゝむすめ紛紜もめでもおこりましたのか、せまひとなれば何事なにごとくちには得言えいはで、たんとむねいたくするがひと性分しやうぶんこまりもので御座ござります、とてわざとの高笑たかわらひをしてかせれば
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
戯言じょうだんは戯言だが、さッきから大分紛雑もめてるじゃアないか。あんまり疳癪をおこさないがいいよ」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)