“もみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
49.6%
18.7%
紅絹18.3%
5.6%
2.8%
赤絹1.1%
0.7%
絳絹0.7%
黄葉0.7%
0.4%
紅巾0.4%
0.4%
絹紅0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小屋コッテエヂのすぐ傍らの大きなもみの木から、アカハラが一羽、うれしさうに啼きながら飛び下りてきて、その窓の下で餌をあさり出した。
巣立ち (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
門の内は稻をいだり、もみを乾したりするのに使はれる庭で、隅の方に柿の木が一二本立つてゐる外には、納家なやと土藏と塀と門と
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
それもただの袋ではない。小楊枝こようじでも入れてあったのではないかと思われるような、なまめかしくも赤い紅絹もみの切れの袋でした。
「へ、お火鉢」おんなはこんなことをそわそわ言ってのけて、忙しそうにもみ手をしながらまた眼をそらす。やっと銀貨が出ておんなは帰って行った。
城のある町にて (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
……これでは、玉の手を握ろう、もみはかまを引こうと、乗出し、泳上る自信のやからこうべを、幣結しでゆうたさかきをもって、そのあしきを払うようなものである。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
赤い赤絹もみの布がどこにもないのです、織元でひき合わぬ由。三月になって洋裁がはじまったら多賀ちゃんとしての一日の割当が出来ますから、そしたらそんなに一緒にも出ません。
東五郎猶その村その人をもたづねきけば、鶴をたすけたる人は東五郎がちゞみを売たる家なれば、すぐさまその家にいたりなほくはしく聞て、さて国の土産みやげにせん、もみを一二粒たまはれかしとこひければ
それからのちは一人で留守番をするたんびに、少しずつ裏面うらの紙を引きいで壊れた幻燈の眼鏡めがねで糸の配りを覗いては、絳絹もみ布片きれに写しておりましたが、見付かると大変ですから
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
落葉松からまつもしみみ黄葉もみでぬたちのまことすぐなるほそき葉の神
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
それは駄目だめだ。大雪の降った時でないといけない。おれたちの方の砂地に雪が降ったら、おれは雪をきわけて空地あきちを少しこしらえて、短い棒でもって大きな竹匾ひらざるを支えて置いてもみくのだ。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
その切り口から一匹の紅巾もみが、ズルズルズルズル引き出されていた。上下の歯がガチガチ鳴った。つづいてドンという音がした。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
木枯にいたんだ筒井の顔は、うちぎの裏もみをひるがえすように美しいくれないであった。美しすぎるのに貞時の心づかいがあったのだが、筒井は笑ってやはりめなかった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
絹紅もみ裳裾もすその身ぞつらき
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
立ち寄りて窓からでも投込まんと段々行くに、はたせるかなもみの木高くそびえて外囲い大きく如何いかにも須原すはらの長者が昔の住居すまいと思わるゝ立派なる家の横手に、此頃このごろの風吹きゆがめたる荒屋あばらやあり。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)