“こう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウ
語句割合
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箇様0.1%
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(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床柱けたる払子の先にはき残るの煙りがみ込んで、軸は若冲蘆雁と見える。の数は七十三羽、より数えがたい。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その退屈がだんだんにじて来た第三日のゆう方に、倉沢は袴羽織という扮装でわたしの座敷へ顔を出した。かれは気の毒そうに言った。
西瓜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
じ果てた結果、あなたのことを思い出して、今日参上したわけで、どうか一つ折り入っての御願いですが、彫刻を教えて下さい。
わたしの光は、古いプラタナスの葉が、ちょうどカメののようにりあがって、っている生垣の中に、さしこもうとしていました。
れも勇気凛々、今日を限りにこの痛快無比の旅行と別るるのが多いようにも思われ、またこのったという得意の念もあった。
公のぜられた後は誰れ一人責任を負ふて能楽界を保護する人もないので、遂に今日の如く四分五裂してしまつたのである。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
御小姓組勤仕有章公の御代に御徒頭となり其後伊勢山田奉行仰付られ初て芙蓉御役人のに入りけるなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
られた男子同性愛も、事ずればいわゆるわけの若衆さえ、婦女同然の情緒を発揮して、別れを恨んで多数高価の鶏を放つに至ったのだ。
武蔵は、三名のなかへ割って入ると、の者を、大刀で一の下に断ち伏せ、左側の男を、左手で抜いた脇差で、横にいだ。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう小判が日本中にはなくなってしまった——あるにしても三井やや大大名の金蔵の奥ふかく死蔵されてしまった今日となって
明治の五十銭銀貨 (新字新仮名) / 服部之総(著)
近廣津和郎氏が「さまよへる琉球人」といふにした青年がどうもその青年と同一人らしいので、はちよつといてゐる。
それが研究所での実験の一頓挫と同時に来た。まだ若く研究にの経ない行一は、その性質にも似ず、首尾不首尾の波に支配されるのだ。
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
あたりをさぐって、そとにでれば、夜は四ながら、空には、女菩薩たちの御瞳にもる、うるわしい春の星が、またたいている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
などの当主から、斯波、石堂、畠山、高力、関口、木田、入野、西条など十数家の同族におよび、やがて宴となり、宴も終ると
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「入湯ので、定めし、見違えるほど御壮健になったことと存じます。何と申しても人間は健康第一、これでなくてはいけません」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある、いつもちゃんがくる時分なのに、どうしたのか、こなかったから、ちゃんはこちらから、ちゃんのえにゆきました。
いちょうの葉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
してなる船長ふがき、怨靈とか怪物とかいふ得可からざるではなく、兩燈舷燈
その中でも比叡尾山の「霧の海」を見るために山上の寺で夜を明かしたことや、の川を舟で下ったことなどありありと印象に残っている。
光り合ういのち (新字新仮名) / 倉田百三(著)
一方は湖だし、いまさらひきかえすことも残念だ。ゆくにしたがっていよいよ丘陵が多くなった。一、骨の折れることおびただしい。どうやら地面の光景は一変した。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
蜀山人の狂歌におけるや全く古今にたり。しかしてその始めて狂歌を吟ぜしはふに明和三、四年の年二十歳のなるべし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「そもそも文字如何」とか、「孝道の歴史」だとか、あるいは「各国の孝道の比較論」だとか、何だとかいうて難しいことを沢山並べて
今世風の教育 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
この日を山のというので、ちょっと見ると農事に関係がないように取れるが、これに参与する者は主として農民であった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
売らぬと云うは、人数で関係地主の総数五十三人中の三十名、坪数で二十万坪の十二万坪を占めて居る。彼等の云い分はざッと斯様だ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
花心にして七菊花の形をなし、臙脂の色濃く紫にまがふ。一花落つれば、一花開き、五月を過ぎて六月霖雨に入り花始めて尽く。
来青花 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
行路変化多し回顧すれば六十何年、人生既往を想えばとして夢のしとは毎度聞く所であるが、私の夢は至極変化の多いかな夢でした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
彼は物好にもら進んでこのい奇人に握手を求めた結果として、もう少しでとんだ迷惑をむるところであった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
主人とお嬢さんとの膝に掛けるが、の形に畳んである、その嘴のところに、薄赤の莟を一つづつ挾んだ。
薔薇 (新字旧仮名) / グスターフ・ウィード(著)
案内者は云って、仲に立った者が此レールを請負って、一間ばかりの橋一つにも五十円の、枕木一本が幾円のと、不当なをした事を話す。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
黄蓋の乗った旗艦には、特に「」の字を印した大旗をひるがえし、その余の大船小艇にも、すべて青龍の牙旗を立てさせていた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家康は二女の徳姫を、氏直へる約束にも承諾した。和と婚と分領と、三一約のもとに、相互、十二月中に軍を退くことになっていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燕府の将校官属を相せしめたもうに、珙一々指点して曰く、たるべし、某はたるべし、某は将軍たるべし、某は貴官たるべしと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
第十二 学者雪ニヨリテ理学ノ諸支ヲ悟り詞人画工ニ至ルマデ詩賦ヲ添ヘ山川ノ美景ヲセシム
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
『血どめだの、陣中だの、種々薬種を持っちゃあ、方々の御陣所の御用を聞いてまわるのさ。生命がけの商売だよ』
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時幕府の進歩派小栗上野介のごときは仏蘭西に結びその力をりて以て幕府統一のをなさんとし、薩長は英国にりてこれに掎角をなせり。
後、董卓出でて、ひとたび治まるも、朝野の議をみだりになし、四の乱、ついで起り、あわれ漢帝を民間に流浪させ参らせ、生民溝壑に追い苦しむ
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蓮様の寮で柳生源三郎が剣豪峰丹波一党にとりかこまれ、くらの中にと頼む白刃真綿でからめられた「源三郎の危機」から稿をつづけるべきですが
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
其の仲の兄も亡せたれば、孤身るところなく、皇覚寺に入りて僧とり、を得んが合淝に至り、の諸州に托鉢修行し、三歳の間は草鞋竹笠
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
君! われわれは著手しよう。しかし彼は結局 No と言った。これは洋語だからお前達には分らない。そうでなければもっと早く成功したんだぞ。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
津軽海峡はや秋ちかし雲のとして渡る小禽の群あり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そして、いざ酒屋の払いをと、旅包みを解くと、宋江のそれにも武松の頭陀にも、思いきや大枚銀五十両ずつ入っていた。兄弟の心入れなのはいうまでもない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自身は中軍にあって、旗列を八に布き、李典の軍勢は、これを後陣において
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然らざればみてを争い、然らざれば則ち衆を擁して入朝し、しければ則ちりて而してたんに、之を防ぐも及ぶ無からん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
小「いえ/\狼藉者が参って兎や申せば、この引金をガチリと押せば玉がパチンと出て、貴方の鳩尾辺るように……」
それもなどでは見た事もあるまい。白地鳥と云う物は、背の青い、腹の白い、形はにそっくりの鳥じゃ。この島の土人はあの肉を食うと、湿気を払うとかえている。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「はゝゝゝはゝ、いや、ものもうなると、手がつけられぬから恐るゝことなし。はゝはゝこら、うぢやい。」と、ひよいとつた。
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「そう、そう、そう来るだろうと思ったんだ。が、こうなれば刺違えても今更糸に譲って、指をえて、引込みはしない。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこで興がいよいよじて、尽くるということを知りません。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いはばにとつては手だつたのだが、先生今や東北青下につて久しく見ゆるない。時々ひ出すと、には脾へないものがあるのである。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
新世帯の床の間に行脚蓑笠に添へて安置したるは汝が一世のなるべし。
土達磨を毀つ辞 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
何の祝宴か磯辺の水楼に紅燈山形につるして絃歌湧き、沖に上ぐる花火夕闇の空に声なし。洲崎の灯影長うして江水漣漪清く、電燈として列車長きプラットフォームに入れば吐き出す人波。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
常に飄然として、絶えて貴族的容儀を修めざれど、らなる七万石の品格は、面白眉秀でて、鼻高く、眼爽に、れるは、として玉樹の風前に臨めるともふべくや
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ひところ、よく世間で「八一宇」「世界一家」(世界じゅうの人たちが一家族のごとく相り相けてゆくこと)
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
よと故に八代將軍吉宗公は徳川氏中の君とへ奉つる程の賢明ませば其下皆其はざるなく今般の巡見使松平縫殿頭殿も藤八お節が訴訟を一して其事りならざるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ああ、なんとでもおっしゃい。あたくしには、ちゃんと自信満々たる研究企画があるんですわ。まことにお気の毒さま、タングステンあたまのトビ、トビタロ君」
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
陥人、今よりち満ち、迷魂の陣、れより打開す。双明焼毀し、九幽の獄に押赴す。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ぼくはきみの苦しい立場は十分に同情する、けれど一してくれたまえ。いま大統領の重位にあるきみが、元気のない顔を見せると、一同はよけいに落胆してしまう。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
雅定は俊頼に向っていった、「木工の殿はあの声をお聞きですか」。すると俊頼はすぐ、「思いもかけぬ春鳴けばといった趣でございますな」と答えた。これは『後拾遺集』春下に
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
滝川攻めにかかった秀吉は、あの無類根気と、熱と、智謀をめぐらして、またたくうちに、亀山城をおとし、国府の城をぬき、さらに敵の野陣や海べの軍船をきたてて、一益の本城
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「本当にねえ、おじさんのお蔭で旨く行きましたよ」
(新字新仮名) / 魯迅(著)
林児はめいらずに武の悪口をついた。武の叔父のは寛厚の長者であった。があまり怒ってを招くのを恐れたので、つきだしてしてもらった方が好いだろうといって勧めた。
田七郎 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「でもちゃんとは褒め方が違いますわ」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
してらば、ロアイヤルや、ベスンバのゐた部落現象すに適當場所であつて、此等地方大地震によつて同樣現象すこともあるであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
『続日本紀』の霊亀元年に、南島から日本の使臣に引率せられて、来朝したという信覚・球美らの国人が、各方物してを賜わったという記事は、くから双方に知られていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
半年ごとに、その期間の出勤日数百二十日以上のものは、一位の三十疋、綿三十屯、布百端、百六十より従八位の絁一疋、綿一屯、布三端、鍫十口まで、官位に応じて禄をうける。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
伊豆半島西海岸、古宇村、宿屋大谷屋の二階のことである。九月一日、正午。
樹木とその葉:34 地震日記 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
その弟の主水重昌は、慶長十九年大阪冬の陣の和がぜられた時に、判元見届の重任をくしたのを始めとして、寛永十四年島原の乱に際しては西国の軍に将として、将軍家御名代の旗を
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「独龍の本城に、でつながれてますので、さて、われらにはどうすることもできません」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「凡百ノ技、ニ始マリ、拙ニ終ル、ニ出デテ不思ニ入ル、故ニ巧思極マル時ハチ神妙ナリ。神妙ナル時ハ則チ自然ナリ。自然ナルモノハ巧思ヲ以テ得ベカラズ、歳月ヲ以テ到ルベカラズ……」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私の膝の上に残った葡萄の大房は、風で鼻尖や頬をくした吉良や義光ちゃんや八重子達にまれてしまいましたが、何か消えぬものがのように私の胸に残されました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
くは御飽きなされたので此樣もしたらてゆくか、彼樣もしたら離縁をとすかとめてめてくので御座りましよ、御父樣御母樣性分御存
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ここで玉屋総一郎の屍体の頸部に附いていた奇妙なる金具のギザギザの痕をなぜ思い出さなかったのだろう。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
魁岸勇偉、膂力絶倫、満身の花文、人を驚かして自ら異にす。太祖に従って、出入離れず。て太祖にって出でし時、巨舟して動かず。成便舟を負いて行きしことあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この便法を証得し得ざる時、英霊の俊児、またついに鬼窟裏堕在して彼のいわゆる芸妓紳士通人と得失をするのを演じてからず。国家のため悲しむべき事である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
れども十月十六日に至り、鞠問全くり、奉行は彼を流罪に当るものとなし、案を具えてこれを老中に致す。大老井伊直弼、「流」字をして「死」字とす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
三吾太祖の意を知るや、何ぞ無からん、く、し燕王を立てわば秦王晋王を何の地に置き給わんと。秦王、晋王は、皆燕王の兄たり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
の太祖の言は、に是れ太祖が胸中の秘を発せるにて、くより意ありたればこそ、より二年ほどにして、洪武三年に、の九子を封じて
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かれ後に佐久夜毘賣、まゐ出て白さく、「みて、今む時になりぬ。こは天つ神の御子、に産みまつるべきにあらず。かれす」
「およそし國の人は、む時になりては、つ國の形になりて生むなり。かれ、妾も今の身になりて産まむとす。願はくは妾をな見たまひそ」
蘭軒は二児榛軒、柏軒を除く外、を以て称してゐる。その人物の明白なるものは森立之、字は立夫、岡西徳瑛、字は君瑤の二人に過ぎない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
又門人の記する所に、「植厚朴、参川口善光寺、途看于花戸、其翌日持来植之」とも云つてある。しかしわたくしの考ふる所を以てすれば、蘭軒は子に名づくるにを以てしを以てした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは此より此詩暦をとし路傍として、ゆくての道をたどらうとおもふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
三の瀬村のに十囲許樟木あり。中空朽の処六七畳席をくべし。九州地方大樟尤多しといへどもごときは未見。江戸を発して已来道中第一の大木なり。三里薗木駅(一に彼杵と書)なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
中国でというも且は男相の象字といえば(『和漢三才図会』十二)、やはりかかる本義と見ゆ。
李時珍曰く〈その類数種あり、小にして尾短きはなり、猴に似て髯多きはなり、猴に似て大なるはなり。大にして尾長く赤目なるはなり。小にして尾長く仰鼻なるはなり。
と道衍とはよりに知己たり。道衍又て道士席応真を師として陰陽術数の学を受く。って道家のを知り、仙趣の微に通ず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
道衍のを燕王に薦むるに当りてや、燕王ず使者をして酒肆に飲ましめ、王みずから衛士の儀表堂々たるもの九人にわり、おのれ衛士の服を服し、弓矢りて肆中に飲む。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
池田分家で此年六月十一日に瑞長妻東氏金が歿した。此瑞長はその天渓なるか三なるかを詳にしない。く録して後考に資する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
池田氏では此年四月に分家京水の継嗣天渓瑞長が歿した。法諡養源軒天渓瑞長居士である。其後をいだものは恐くは三二世瑞長であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
怨毒いずれに向かってか吐き尽くすべきを得ずば、自己——千々岩安彦が五尺のまず破れおわらんずる心地せるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
子供、子供と今が今まで高をくくりし武男に十二分に裏をかかれて、一憤怨のごとく燃え起こりたる千々岩は、切れよとをかみぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
この句の詩情しているものは、やはり前の「て」と同じである。即ち冬の寒い日に、葱などの流れている裏町の小川を表象して、そこに人生の沁々とした侘びを感じているのである。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
て枯木の中を帰りけり
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
浪や、さんはいとこに行くからね、おとなしくして、おとうさまを大事にして、ちゃんを
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ちゃん——さよなら——」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
その一つは野村の手紙で、もう一つは帯封に高評の判がある『城』の今月号だった。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鎖縶されて逍遙城れらるゝや、一日帝の之を熟視するにあう。高煦急に立って帝の不意にで、一足して帝をし地にせしむ。帝に怒って力士に命じ、大銅缸て之をわしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「聴きしに優ると来たか、お前の学もいよいよを積んで、近頃は俺にもわからねえことがあるよ」
曾てイスラエルの王アハブが隣の民の葡萄園を貪り、イゼベル夫の為につて其民を殺して葡萄園を奪ひ、其としてイゼベルは後王宮の窓より投落され、犬其肉をひしと伝へらるゝ所。
俊亮はそう言って笑した。俊亮の笑声につれて、みんなも笑った。しかし、その笑声には、変に固いところがあり、何かにつきあたったように、ぴたりととまった。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その後自分もそのを実見して、とても屍体二個を並べえぬものだとその場で評したことであった。
今に見ろ、彼奴等を根絶やしにして呼吸めてるからなんてワイ/\たのは毎度の事であるが、れとても此方如斯と云う成算も何もない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
や、石炭生産地から直接輸入して、そのや、小売りをしているので、あるときは、到着した荷物ろしを監督したり、またリヤカーにんで、小売ぶこともあれば
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
宋の乾道七年、縉雲陳由義が父をたずねるためによりへ行った。その途中、州を過ぎた時に、土人からこんな話を聞かされた。
丙は乙に当ると共に、丁戊の側面攻撃を防禦しなければならぬ。とが張り合っている横合いから丁が差手をする。そう当るととが、間道づたいに奇襲を試みる。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
のような男、のような女が、何様致した、彼様った、というが如き筋道の詮議立やなんぞに日を暮したとて、千万なことで、其人に取ってはそれだけの価のあること
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
言ひれば前印象派乃至印象派の芸術には僕等と共鳴する世界の多いにらず、越えい距離のあるのを覚えて、ロダンの彫刻にしても、セザンヌ、ゴツホ、マチス諸家の絵にしても
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
その下部に横出せる枝にはあり。刺はすなわち小枝の短縮せるものにして多少逆向し人衣をして甚だ煩わし。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
と、言いながら、! 叩くようにを握ったかと思うと、有村の手に、とした剣が抜き払われた。と——。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
理宗皇帝のとき、浙江があふれて州の都をおかし、水はひさしく退かないので、朝野の人びとも不安を感じた。
重く軽く、電光の如く、電波もたまらず身に応へる味といふものは、言外の言、幽なる、たる、感覚を絶した官能の冷たい花火である。
魚美人 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
奇異しく、怖しく思ふ程に、内野にありける十歳許なる死人を、此れ川原に持行ててよと責めければ、男終日長谷より歩みじて、力なく堪へ難くて、我れ長谷に三年月参りして
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
無論腕木の支柱があり、黒鉄の上下が横斜めに構えてはいた。その把手を菜っ葉服の一人が両手でしっかと引き降しにえた刹那である。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
政宗方の史伝に何も此様いう計画をしたという事が遺って居るのでは無いが、前後の事情を考えると、邪推かは知らぬが斯様思える節が有るのである。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
五百の兄広瀬栄次郎がに町人をめて金座の役人となり、その久しく吹替がないのを見て、また業をめようとした時も、抽斎はこのを引いてした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
『本草啓蒙』に「兎の性にして棲所の穴その道一ならず、猟人一道をれば他道にれ去る、故に『戦国策』に〈狡兎三窟ありわずかにその死を免れ得るのみ〉という」
「こわいものだ!」と甲者は身をらしてりぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
尚不思議奇々妙々なのは、植物の芋のでもムカゴの蔓でも皆螺旋すると同じく、物の蔓もその実は螺旋的になッてるのだが、但し噴火山作用でメチャメチャになッて分らないのサ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一手は大河内の自天王の御所を襲い、一手はの将軍の宮の御所に押し寄せた。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ついに収めて育った、楚人乳を虎を於菟という、因って子文の幼名を闘穀於菟すなわち闘氏の子で虎の乳で育った者といったと見ゆ。
何故「どうしたものだろう」かとその理由ねて見ると、概略はまず箇様で。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
この歌は行宮へ送られる途中磐代(今の紀伊日高郡南部町岩代)海岸を通過せられた時の歌である。皇子は十一日に行宮から護送され、藤白坂でに処せられた。御年十九。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
平野の打続く衛の風景とはった・山勝ちのの都に、侘しい三年の月日を送った後、太子は遥かに父衛侯のを聞いた。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
部屋の中には、何処となく、練香の匂いが漂って、手まわりの用をたす、十三、四の子役が、雪之丞が坐ったとき、燭台の、芯をなおした。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
高煦多力なりければ、の重き三百なりしも、を負いてつ。帝炭を缸上に積むこと山の如くならしめて之をす。高煦生きながらに焦熱地獄にし、高煦の諸子皆死を賜う。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
孔明は、髪をさばき、剣を取り、いわゆるを踏みくというりの座に坐ったままうしろ向きになっていた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それ角なきにく真似し歯もなき蝮子が咬まんとするは角あり牙ある親の性を伝えたに相違ないが、のコープの説に拠ると、いずれも最初に衝こう咬もうという一念から牛羊の始祖は角
雖然調うるの用をなすことを要するも
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いかにその食は一一菜に限り、その服は綿衣に限るもその結果はただ生活の不愉快を感ずるのみ。その倹約我においてなんの利益かある。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
世にいうの四隠のうち、彼のはそのいずれでもない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
故竹添進一郎氏の『左氏会箋』一四に引かれた銭錡の説に今の牛宿の星群は子宮にあって丑宮にあらず、周の時元枵という星が虚宿二星の一たり、枵はで鼠は物をしくする
あのばしい匂い、浸み入る味、陶然とした酔。酒にこれを望みながら僕は滅多にそれに恵まれなくなった。そしてこの頃では飲むそのことがうるさくなって来た。酒。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
悪戯じて、この節では、唐黍の毛の尻尾を下げたり、あけびを口にえたり、茄子提灯闇路辿って、日が暮れるまでうろつきますわの。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
懐中の名香、そのとき殿中にじ渡る。献上の品は何々ぞ。
ハビアン説法 (新字旧仮名) / 神西清(著)
成って巾笥に蔵すること年ありて後、永楽十年十一月、自序を附して公刊す。今これを読むに、大抵禅子の常談にして、別に他の奇無し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いずれも竜蛇の属の名の字をミヅチとんだから、ミヅチは水蛇野蛟野蛇の霊異なるをめたものと思う。
このためには、現在魯侯よりも勢力をつ季・叔・孟・三の力をがねばならぬ。三氏の私城にして百雉(厚さ三、高さ一丈)をえるものにの三地がある。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
るに燕王の北平を発するに当り、道衍これをに送り、いてしてく、臣願わくは託する所有らんと。王何ぞと問う。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
実業熱がじて待合入りを初めてから俄かにめかし出したが、或る時羽織を新調したから見てくれと斜子の紋付を出して見せた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
国には盗人家に鼠と、人間に憎まれめらるる、鼠なれどもかくまでに、恩には感じ義にはめり。これを彼の猫の三年ても、三日にして主を忘るてふ、烏円如きに比べては、雪と炭との差別あり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
深紅の壁掛けが裾をわせ、香炉から立ち昇る香料の煙りが右に左に揺れ動く。鼻を刺す鋭い匂い! すなわち、香料の匂いであったが、部屋一杯に充ち満ちている。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
陽暦の八月頃は蕎麦の花盛りで非常に綺麗です。私はその時分に仏間に閉じ籠って夕景までお経を読んで少し疲れて来たかと思いますとと吹き来る風の香が非常にばしい。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
成程お勢はまだ若い、血気もだ定らない、志操もは根強く有るまい。が、栴檀二葉からばしく、は一寸にして人を呑む気が有る。文三の眼より見る時はお勢は所謂女豪萌芽だ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)