“鴻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こう87.1%
おおとり3.2%
おほかり3.2%
くくい3.2%
こうのとり3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大宮から上尾あげおへ二里——上尾から桶川おけがわへ三十町——桶川からこうへ一里三十町——鴻の巣から熊谷へ四里六町四十間。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しをらしさのおかげかして、こうだいむかうにる、土手どてあがると、く、く、くぞ、そこに
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
陳宮は、死のむしろにすわって、黙然と首をのべていたが、ふと、薄曇りの空を啼き渡る二、三羽のこうの影に面をあげて、静かに、刑吏の戟を振り向き、
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
熊谷くまがいのさる豪農に某という息子があったが、医者になりたいという志願であったから、こうの某家に養子にった。
取り交ぜて (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
「道理で」と助五郎は考える。「普請こそ小せえが、木口こぐちと言い道具と言い——何のこたあねぇ、こういけ又七とでも言いたげな、ふうん、こいつぁちっと臭ぇわい」
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
楽器の音は、山岳を驚かせた。空をゆくおおとりは地に降り、谷々の岩燕は、瑞雲ずいうんのように、天に舞った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南に渡るおほかり
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
一糸も纏わぬ彼女の裸体は、くくいのように白かった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
またそれと同時に、熊城が石卓の上にあった鬼箭を持って来たけれども、その矢柄は二センチに余り、やじりは青銅製の四叉になっていて、こうのとりの羽毛で作った矢筈やはずと云い、見るからに強靱兇暴をきわめ、クリヴォフ夫人を懸垂しながら突進するだけの強力は、それに十分窺われるのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)