“鴻巣”の読み方と例文
読み方割合
こうのす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
埼玉県鴻巣こうのすの辺りから岩槻いわつきこし亀有かめあり、亀戸を経て東京湾に延長する一地震帯があって、この地震帯から、小規模ではあるが、強烈な地震が起こる。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
熱し熱しと人もいい我もかこつ。鴻巣こうのす上尾あげおあたりは、暑気あつさめるあまりの夢心地に過ぎて、熊谷という駅夫の声に驚き下りぬ。ここは荒川近きにぎわえる町なり。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それから岩槻いわつき鴻巣こうのすとは共に雛人形ひなにんぎょうの産地で有名であります。後者は土俗的な人形でも久しく名を得ました。雛祭ひなまつりの風習が続く限りこれらの土地に仕事は絶えないでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)