“雛人形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひなにんぎょう75.0%
ひなにんぎやう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猛然として憶起おもいおこした事がある。八歳やッつか、九歳ここのつの頃であろう。雛人形ひなにんぎょうきている。雛市は弥生やよいばかり、たとえば古道具屋の店に、その姿があるとする。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから岩槻いわつき鴻巣こうのすとは共に雛人形ひなにんぎょうの産地で有名であります。後者は土俗的な人形でも久しく名を得ました。雛祭ひなまつりの風習が続く限りこれらの土地に仕事は絶えないでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
雛人形ひなにんぎやうの様だよ——私も早くお前さんのあゝした容子ようすを見たいと、其ればつかりが、親のたのしみだアね、大きな娘を何時いつまでも一人で置いては、世間体も悪るし、第一草葉の蔭のお前の実母おつかさんに対して
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)