“実母”のいろいろな読み方と例文
旧字:實母
読み方割合
はゝ12.5%
おつか12.5%
はは12.5%
おや12.5%
がが12.5%
じつぼ12.5%
ばゝどの12.5%
ひと12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御尤ごもつともです、新聞には大抵、小米と申すのが、賤業せんげふおちいらぬ以前、何か兼吉と醜行でもあつた様にありますが、其れは多分小米と申すの実母はゝから出た誤聞であります
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
貴嬢の実母おつかさんは実に偉い方であつたさうですし、父さんも未だ堕落以前の人であつたんだから——けれど其の為めに姉さんが僕を軽蔑けいべつしたり、なんかなさる人でないことを確信してるから
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
浪子は良人おっとの肩にりつ、「でもひょっとしたらなおらずにしまいはせんかと、そう時々思いますの。実母ははもこの病気でくなりましたし——」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
... 愛するつてことは私の心が許しませぬから——チヤンチヤラ可笑をかしくて」言ひつゝ剛造を横目ににらみつ「是れと云ふもみん我夫あなたが、実母おやの無い児/\つて甘やかしてヤレ松島さんは少し年を ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「そんなごど……にしあも仲々難儀だ。汝あの実母ががも、百姓などしねえげ、まだまだ死ぬのでなかったべ……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
単なる機智の話では、例の実母じつぼ裁判などいろいろあるが、原始法医学としては、私は「張挙豬灰ちょうきょちょかい」と「傳令鞭ふれいいとをうつ
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しうとかたはらにありて、そはよき事也せがれも行べし、実母ばゝどのへもまごを見せてよろこばせ夫婦ふうふして自慢じまんせよといふ。
物心ものごころづいてからは、他人に育てられましたのよ、だから、うみの母にも逢わずに死なせ、その実母ひとの父親——おじいさんですわねえ、その人は、あたしが見たい、一目逢いたいと
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)