“はは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
63.9%
継母7.8%
義母4.8%
4.2%
老母3.6%
養母3.6%
亡母3.6%
母親1.8%
1.2%
実母0.6%
哈哈0.6%
唯唯0.6%
慈母0.6%
0.6%
母馬0.6%
生母0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時男さんの家は、私と同じやうにちちははと三人暮しで、そのお母さんといふ人は、いつ見ても大そうきれいな身なりをしてゐました。
時男さんのこと (新字旧仮名) / 土田耕平(著)
「ハイ、丹波は、二世十方斎の名と、継母ははお蓮の方とを天下はれて手に入れようとの魂胆でございます。そのために、わたくしの……」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
自分の義母ははの身の上とは知らないで、そのままに照降町の店へ帰ると、日が暮れてから隠居所の女中が来て、御隠居さんがまだ帰らないという。
僕はははの國になむとおもひて哭くとまをししかば、ここに大御神みましはこの國になとどまりそと詔りたまひて、神逐かむやらひ逐ひ賜ふ。
秀造さんは私の老母ははにいわせると、伊井蓉峰いいようほうの顔を、もっと優しく——優しくの意味は美男を鼻にかけない——柔和にゅうわにしたようなと言っている。
頭のステキにいい、何につけても器用な男で、人柄もごく温柔おとなしい方だったので、養父ちちの玄洋が惚れ込んでしまって、うちの養子にしようかなどと、養母ははに相談した事も、ある位だったそうです
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
亡母ははによく似ている年とったそこもとをよくいたわって進ぜたなら、草葉のかげで母もさぞかし喜ぶであろうとこう思うによって、これからはそこもとを実の母同様に扱うから、そちも
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
母親ははたいへん縹緻きりょうよしなので、むすめもそれにひなまれなる美人びじんまた才気さいきもはじけてり、婦女おんなみち一ととおりは申分もうしぶんなく仕込しこまれてりました。
忌明けになってははの心もようよう定まり、清子と二人は良人の遺骨をもって、いよいよ郷里の秋田へ引き上げることになった。秋田といってもずっと八郎潟寄りの五城目という小さな町である。
茶粥の記 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
浪子は良人おっとの肩にりつ、「でもひょっとしたらなおらずにしまいはせんかと、そう時々思いますの。実母ははもこの病気でくなりましたし——」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
浪子は八歳やっつの年実母ははに別れぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
礼助は哈哈ははと笑つた。
曠日 (新字旧仮名) / 佐佐木茂索(著)
なんと、と殿樣とのさま片膝かたひざきつてたまへば、唯唯ははおそれながら、打槌うつつちはづれさふらふても、天眼鏡てんがんきやう淨玻璃じやうはりなり、ぢよをつとありて、のちならでは、殿との御手おんてがたし、とはゞからずこそまをしけれ。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
慈母ははに別れし浪子のかなしみは子供には似ず深かりしも、あとの日だに照りたらば苦もなく育つはずなりき。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
後から仔馬こうまがひょこ/\いて行く。時々道草を食っておくれては、あわてゝけ出しおっついて母馬はは横腹よこはらあたまをすりつける様にして行く。関翁と余と其あとから此さまを眺めつゝ行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
おさなくして生母ははをうしなった萩乃にとって、なくなった司馬先生は、父でもあり、母でもあった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
新女優のはは川上貞奴とならずに堅気かたぎな家の細君であって、時折の芝居見物に鬱散うっさんする身となっていたかも知れない。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
あいちやんは別段べつだんれをりたくはなかつてのですが、ドードてうあだかもだれかゞなにははすだらうとおもつてよどみましたが、ほかだれなんともはうとするものがなかつたので。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)