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老母
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はは
ふりがな文庫
“
老母
(
はは
)” の例文
前へ出ようとすると、自失したように棒立ちになっていた又八の手が、握っている刀の
柄頭
(
つかがしら
)
で、いきなり
老母
(
はは
)
の肩をどんと突いた。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
秀造さんは私の
老母
(
はは
)
にいわせると、
伊井蓉峰
(
いいようほう
)
の顔を、もっと優しく——優しくの意味は美男を鼻にかけない——
柔和
(
にゅうわ
)
にしたようなと言っている。
旧聞日本橋:16 最初の外国保険詐欺
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
老母
(
はは
)
の眼も、涙でいっぱいに見える。弾正大弼が、身支度している
態
(
さま
)
をながめると、よけいに、その感情が取り乱れて来たもののように
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
葡萄や栗をお三寶に盛りあげて待つであらう
老母
(
はは
)
のことを思ふと、今朝の空のやうに晴れしぶつてゐたのであつたが、何時留守に歸つて不自由をかけてもすまないと
おとづれ
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「そこへ、逃げてゆくのは又八ではないかっ。——これっ、
老母
(
はは
)
をおいて、どこへ行くぞっ、卑怯者、不孝者、待たんかっ」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
老母
(
はは
)
にきいても、ぼんやりと、そんなこともあったっけというだけにしか覚えていない。
旧聞日本橋:16 最初の外国保険詐欺
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
さすがに子である、逃げたのかと思っていたら、やはり
老母
(
はは
)
の身を案じて様子を見ていたのかと、婆はたまらないほど、わが子の気持を欣しく買う。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三人の子供と、二人の
老母
(
はは
)
と、十人の召使いとがいて、以前の家に住んでいたのですもの
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
老母
(
はは
)
のすがたを見ると、弾正大弼は、胸のうちが煮え返るようだった。涙がつき上げて来て、正視できなかった。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そんなばかな話もあるまいが、私の
老母
(
はは
)
はうろ覚えでこんな事をいっている。
旧聞日本橋:16 最初の外国保険詐欺
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
(その悪名隠れもない一人息子の四郎が、頭をまるめ、しおらしい
真似事
(
まねごと
)
して、
老母
(
はは
)
の
故郷
(
くに
)
の者を
騙
(
だま
)
そうというつもりであろう。誰が、そのような手にたぶらかされようぞ)
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
うしろで、
老母
(
はは
)
の声がした。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“老母”の意味
《名詞》
老母(ろうぼ)
年を取った母。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“老母”で始まる語句
老母儀
老母様
老母已死
老母諸共